飛鉄3400系電車

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飛鉄3400系電車(ひてつ3400けいでんしゃ)とは、1981年に登場した飛柁鉄道(飛鉄)の通勤型電車である。

なお本項では、2両編成の3400系電車のほか、同一設計で4両編成の3600系電車についても記述する。

概要

従来投入されてきた3000系列の発展車種として登場した通勤型電車である。3400系・3600系ともに車体は普通鋼製で、座席はクロスシート主体のセミクロスシートとなっている。

1981年~1982年製造の車両と1983年以降製造の車両で前面のデザインが異なる。

系統別概要

飛鉄3400系電車
飛鉄3600系電車
共通事項
基本情報
運用者 飛柁鉄道
製造所 アスタ車両
製造年

3400系:1981年 - 1983年

3600系:1982年 - 1984年
運用開始

3400系:1981年

3600系:1982年
投入先 飛鉄線内(那富線・飛弥線を除く)
主要諸元
編成

3400系:2両編成

3600系:4両編成
軌間 1067 mm
電気方式 直流1500 V・架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
全長 18,900 mm
全幅

車体基準幅2,800 mm

車体裾部幅2,700 mm
車体 普通鋼製
台車 FS-375形
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
制御方式 抵抗制御
制動装置 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
保安装置 飛鉄式ATS
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3400系

1981年から1982年にかけて製造された片側3扉で全車両の座席がセミクロスシートの2両固定編成で、新晃嶺方からクモ3400形(Mc) - ク3600形(Tc) の順に組成される。

2両編成12本24両が在籍する。

車体

車体は5100系から続く断面をベースとしているため、裾部は滑らかに絞られている。

1次車(1982年製造)は一般車でも特急車のように増結時に貫通路を渡す構想があったため正面真ん中に貫通扉を設けた構造となり、準備工事もなされていたが、2次車(1983年製造)からは従来通りの非貫通構造で前面の眺望性に配慮したものとなった。

なお、続いて投入された4000系列では低コスト化させるべく前面窓ガラスが小さなデザインとなり正面貫通扉が復活し、1次車を基準としたものとなっている。[1]

車内

客室内の設備として、LED式車内案内装置などは設置されておらず、ドア上のスペースは広告枠となっている。

ドアには化粧板が省略され、ステンレスむき出しとなっている。

座席配置は運転席背後に1人掛けのロングとは言えないロングシート、扉間に2人掛け転換クロスシートが3列×2、車站部には同じく2人掛け転換クロスシートが2列×2配されている。客室内化粧板は従来通りクリーム色で天井板も白色となっている。

3600系

1982年から1984年にかけて製造された片側3扉で全車両の座席がセミクロスシートの4両固定編成で、新晃嶺方からクモ3600形(Mc) - サ3650形(T) - モ3750形(M) - ク3700形(Tc) の順に組成される。

4両編成12本48両が在籍する。

車体

クモ3600形、ク3700形についてはそれぞれクモ3400形、ク3500形と同一。

3400系に運転台のない中間車サ3650形とモ3750形を間に増結したような形態。

3400系と同様に1次車(1981年製造)は一般車でも特急車のように増結時に貫通路を渡す構想があったため正面真ん中に貫通扉を設けた構造となり、準備工事もなされていたが、2次車(1983年製造)からは従来通りの非貫通構造で前面の眺望性に配慮したものとなった。

車内

客室内の設備として、LED式車内案内装置などは設置されておらず、ドア上のスペースは広告枠となっている。

ドアには化粧板が省略され、ステンレスむき出しとなっている。

座席配置は先頭車と中間車で車站部処理が異なるため分けて記載する。客室内化粧板は従来通りクリーム色で天井板も白色となっている。

先頭車

運転席背後に1人掛けのロングとは言えないロングシート、扉間に2人掛け転換クロスシートが3列×2、車站部には同じく2人掛け転換クロスシートが2列×2配されている。

中間車

扉間に2人掛け転換クロスシートが3列×2、車站部には先頭車と異なり4人掛けのロングシートが配されている。

編成表

凡例:Tc - 制御車、T - 付随車、Mc - 制御電動車、M - 電動車

3400系

← 新晃嶺

飛鉄柁岐 →

製造

次数

落成年
パンタ配置
形式  クモ3400   ク3500 
区分 Mc Tc
車両番号 3401 3501 1次車 1982年
3402 3502
3403 3503
3404 3504
3405 3505 2次車 1983年
3406 3506
3407 3507
3408 3508
3409 3509 3次車 1984年
3410 3510
3411 3511
3412 3512

3600系

← 新晃嶺

飛鉄柁岐 →

製造

次数

落成年
パンタ配置
形式 クモ3600 サ3650 モ3750 ク3700
区分 Mc T M Tc
車両番号 3601 3651 3751 3701 1次車 1981年
3602 3652 3752 3702
3603 3653 3753 3703
3604 3654 3754 3704
3605 3655 3755 3705
3606 3656 3756 3706
3607 3657 3757 3707 2次車 1983年
3608 3658 3758 3708
3609 3659 3759 3709
3610 3660 3760 3710
3611 3661 3761 3711
3612 3662 3762 3712

脚注

注釈

  1. なお、正面の貫通扉は実際には使用されていない。
飛柁鉄道のロゴマーク飛柁鉄道の車両
現有車両
特急型電車 VVVF車 22000系・22200系 - 22500系 - 30000系 - 31000系 - 41000系 - 51000系
高性能電車 12000系・14000系 - 20000系・20200系 - 21000系 - 40000系・40500系
通勤型電車 VVVF車 1000系II - 1200系・1400系
高性能電車 新造車 3400系・3600系 - 4000系・4200系 - 10000系
機器流用車 3000系・3200系 - 4500系
譲受車 4700系
旧性能電車 機器流用車 6000系 - 6200系
軌道線用電車 2軸ボギー車 引継・新造車 310形 - 370形 - 500形 - 550形 - 700形 - 720形
機器流用車 550形
連接車 新造車 600形 - 650形 - 670形
改造車 410形
機関車 電気機関車 ED150形 - ED250形
貨車 長物車 そのうち
ホッパ車 そのうち
過去の車両
特急型電車 高性能電車 16000系
鉄道線用電車 高性能電車 新造車 5100系・5300系・5400系
旧性能電車 引継・新造車 1000系I - 1500系 - 1550系 - 1600系I - 1630系 - 2000系I - 2200系 - 2400系 - 2600系 - 2230系 - 2630系 - 2730系 - 2800系 - 2830系
軌道線用電車 4輪単車 引継・新造車 110形 - 120形 - 130形 - 150形
2軸ボギー車 引継・新造車 210形 - 300形 - 320形 - 330形 - 350形
機関車 電気機関車 そのうち
ディーゼル機関車 そのうち
電動貨車 有蓋車 デワ200形
荷物車 そのうち
貨車 長物車 そのうち
ホッパ車 そのうち
有蓋車 そのうち
有蓋緩急車 そのうち
無蓋車 そのうち
関連項目
Prospect car - Lavista - VOLAREX - NeXus
「引継車」は那富電気鉄道および被合併会社から継承した車両。「譲受車」は被合併会社以外から購入・譲受した車両。
テンプレート:飛柁鉄道の車両