飛鉄22500系電車

飛鉄22500系電車（ひてつ22500けいでんしゃ）とは、1995年に登場した飛柁鉄道（飛鉄）の特急型電車である。

中間に2階建て車両を連結しない全車平屋とした22000系については22000系電車を参照。

概要

先代の本線特急用電車21000系を置き換えるべく1995年に16両が製造された。

車体は普通鋼製で片側１扉の4両固定編成で、1995年に本線風雁～新晃嶺間の特急運用に順次投入された。

全ての車両が全長20,000 mmで車体幅は2,800 mmである。

20000系から本線系統の特急車は20m級で規格統一されているためそれに合わせてこの形式も20m級車体を採用している。

車体は全鋼製で、車体塗色は22000系と同一のものとなっている。また、前面は20000系同様貫通構造となっており、柔軟な増解結が可能な設計となっているほか、抵抗制御車である20000系列と併結して運転できるようになっている。

冷房装置や集電装置は22000系と同じものを使用している。

座席配置は21000系とほぼ同等とされているが、乗降扉が折り戸からプラグドアとなったことで乗降扉開口幅が広がりデッキスペースもわずかに広くなっているほか、座席についても背もたれがより高いものとなっている。シートピッチは従来通り1,000 mm。

なお、階下席については21000系とは異なるインテリアとなっており、シートモケットが青くソファも大きなL字のものとI字のものとなっている。

このほか先頭車デッキには洗面所と男女共用お手洗いが設けられている。（喫煙室、自動販売機、公衆電話は本形式では設けられていない）

当形式は22000系列の派生形式であり、シリーズ愛称として「Series VOLAREX」が付与されているほか、中間車2両がダブルデッカー車であることから「Prospect car II」という愛称も名付けられている。1形式に対して2つの愛称が付与されている変わった形式となっている。

本形式についても22000系と同一の理由にて計画変更がなされており、当初は21000系を同数置き換えられるよう24両製造する予定であったが、変更で16両製造してそのまま製造終了となっている。

凡例：Tc - 制御車、T - 付随車、Mc - 制御電動車、M - 電動車