「宮鉄6200系電車」の版間の差分

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VVVF化が面倒だったので無かったことにしました
編集の要約なし
(VVVF化が面倒だったので無かったことにしました)
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{{鉄道車両|背景色=|社色=#cc5c60|文字色=white|車両名=宮鉄6200系電車|運用者=[[九ノ宮電気鉄道]]|製造メーカー=[[東住橋車輛製造]]|製造年=1974年 - 1985年|製造数=62両|投入先=[[宮鉄琴鐘線|琴鐘線]]<br/>[[宮鉄空港線|空港線]]|編成=6両編成<br/>4両編成<br/>2両編成|軌間=1067 mm|電気方式=直流1500 V・架空電車線方式|全長=20,000 mm|自重=27.0 t(Tc車)<br/>38.0 t(M1車)<br/>37.5 t(M2車)<br/>39.2 t(Mc1車)<br/>38.7 t(Mc2車)|最高運転速度=100 km/h|設計最高速度=120 km/h<br/>130 km/h(更新車)|起動加速度=2.5 km/h/s|台車=S型ミンデン式ダイレクトマウント空気ばね台車<br/>FS-383|主電動機=直流直巻電動機<br/>MB-3072-B<br/>かご形三相誘導電動機<br/>TDK6313-A(更新車)|駆動方式=歯車式平行可とう継手式|制御方式=未更新車:電動カム軸式抵抗制御<br/>更新車:IGBT素子採用VVVFインバータ制御|制御装置=未更新車:MMC-HTB-20N4<br/>更新車:VFI-HR1420U|保安装置=宮鉄型ATS|減速度(常用最大)=3.7 km/h/s|減速度(非常)=4.0 km/h/s|全幅=車体基準幅2,800 mm<br/>雨樋間最大幅2,870 mm|全高=4,160 mm|車体材質=ステンレス鋼|主電動機出力=145 kW<br/>200 kW(更新車)|編成出力=2,320 kW(6両編成)<br/>1,160 kW(4両編成,2両編成・未更新車)<br/>1,600 kW(4両編成・更新車)|制動装置=電磁直通ブレーキ<br/>
{{鉄道車両|背景色=|社色=#cc5c60|文字色=white|車両名=宮鉄6200系電車|運用者=[[九ノ宮電気鉄道]]|製造メーカー=[[東住橋車輛製造]]|製造年=1974年 - 1985年|製造数=62両|投入先=[[宮鉄琴鐘線|琴鐘線]]<br/>[[宮鉄空港線|空港線]]|編成=6両編成<br/>4両編成<br/>2両編成|軌間=1067 mm|電気方式=直流1500 V・架空電車線方式|全長=20,000 mm|自重=27.0 t(Tc車)<br/>38.0 t(M1車)<br/>37.5 t(M2車)<br/>39.2 t(Mc1車)<br/>38.7 t(Mc2車)|最高運転速度=100 km/h|設計最高速度=120 km/h|起動加速度=2.5 km/h/s|台車=S型ミンデン式ダイレクトマウント空気ばね台車<br/>FS-383|主電動機=直流直巻電動機<br/>MB-3072-B|駆動方式=歯車式平行可とう継手式|制御方式=電動カム軸式抵抗制御|制御装置=MMC-HTB-20N4|保安装置=宮鉄型ATS|減速度(常用最大)=3.7 km/h/s|減速度(非常)=4.0 km/h/s|全幅=車体基準幅2,800 mm<br/>雨樋間最大幅2,870 mm|全高=4,160 mm|車体材質=ステンレス鋼|主電動機出力=145 kW|編成出力=2,320 kW(6両編成)<br/>1,160 kW(4両編成,2両編成)|制動装置=電磁直通ブレーキ<br/>発電ブレーキ併用、抑速ブレーキ付き|歯車比=5.31 (85:16)|種車=MinatoCommuterTrain_D|画像=九ノ宮6200系電車-2.png|画像説明=宮鉄6200系 6509F<br/>(20xx年x月 琴鐘線のどこか)}}宮鉄6200系電車(みやてつ6200けいでんしゃ)は、[[九ノ宮電気鉄道]]の[[宮鉄琴鐘線|琴鐘線]]および[[宮鉄空港線|空港線]]で運用されている一般車両(通勤電車)の一系列。1974年(昭和49年)より製造された。基本的に南海6200系や泉北3000系と電装品などが共通という設定になっている。
発電ブレーキ併用、抑速ブレーキ付き<br/>
回生ブレーキ(遅れ込め制御・全電気ブレーキ)併用、抑速ブレーキ付き(更新車)|歯車比=5.31 (85:16)|種車=MinatoCommuterTrain_D|画像=九ノ宮6200系電車-2.png|画像説明=宮鉄6200系 6509F<br/>(20xx年x月 琴鐘線のどこか)}}宮鉄6200系電車(みやてつ6200けいでんしゃ)は、[[九ノ宮電気鉄道]]の[[宮鉄琴鐘線|琴鐘線]]および[[宮鉄空港線|空港線]]で運用されている一般車両(通勤電車)の一系列。1974年(昭和49年)より製造された。基本的に南海6200系や泉北3000系と電装品などが共通である。


編成単位は、一般的には九ノ宮方先頭車+F(Formation=編成の略)を編成名として記述し、6501以下であれば6501F、6551以下であれば6551Fとなる。編成両数を表す場合は九ノ宮方先頭車の後ろに両数を加えて6509×6R、また各車両を単独で表す場合はC#(カーナンバー)を用いてC#6201のような記述となる。
編成単位は、一般的には九ノ宮方先頭車+F(Formation=編成の略)を編成名として記述し、6501以下であれば6501F、6551以下であれば6551Fとなる。編成両数を表す場合は九ノ宮方先頭車の後ろに両数を加えて6509×6R、また各車両を単独で表す場合はC#(カーナンバー)を用いてC#6201のような記述となる。


== 概要 ==
== 概要 ==
琴鐘線の九ノ宮駅 - 宮鉄中町駅間および空港線の東住橋駅 - 関北空港駅間で使用される20m・4扉・オールステンレス車体の通勤電車である。


=== 真面目な概要 ===
琴鐘線では「大運転」と称する平坦区間と山岳区間の直通運転に対応した、15m・2扉車体の[[宮鉄1201形|1201形]]、17m・2扉車体の[[宮鉄21000系|21000系]]などが使用されていたが、1960年代から平坦区間では沿線の住宅開発が進み通勤客が急増し、これらの大運転向け車両では輸送力が不足していた。このため琴鐘線の平坦区間である九ノ宮駅 - 四日市町駅間には1962年以降、山岳区間向け装備を省いた20m・4扉の通勤電車として[[宮鉄6000系|6000系]]・[[宮鉄6100系|6100系]]を、準山岳区間である四日市町駅 - 宮鉄中町駅間には同区間限界の長さである18.9m・3扉車の700系・800系を投入してきた。
琴鐘線の九ノ宮駅 - 宮鉄中町駅間および空港線の東住橋駅 - 関北空港駅間で使用される20m・4扉・オールステンレス車体の通勤電車である。


琴鐘線では「大運転」と称する平坦区間と山岳区間の直通運転に対応した、15m・2扉車体の[[宮鉄1201形|1201形]]、17m・2扉車体の[[宮鉄21000系|21000系]]などが使用されていたが、1960年代から平坦区間では沿線の住宅開発が進み通勤客が急増し、これらの大運転向け車両では輸送力が不足していた。このため琴鐘線の平坦区間である九ノ宮駅 - 四日市町駅間には、山岳区間向け装備を省いた20m・4扉の通勤電車として[[宮鉄6000系|6000系]](1962年より)・[[宮鉄6100系|6100系]](1670年より)を投入してきた。その後の昇圧を機に対応改造がされなかった旧型車両は琴鐘線から全車引退したが、利用客の増加に対応したさらなる車両増備が必要な中で、長編成化による運用適正化の観点から、車体構造や電装品を見直しコスト低減と経済効率の向上を図ったのが本系列である。
前述の15m車両は昇圧を機に琴鐘線から全車引退したが、1971年の空港線の部分開業による利用客の増加、将来的な四日市町駅 - 宮鉄中町駅間の大型化に対応した20m車のさらなる車両増備が必要な中で、長編成化による運用適正化の観点から、車体構造や電装品を見直しコスト低減と経済効率の向上を図ったのが本系列である。


=== メタい概要 ===
== 車両概説 ==
かつてはベース車体をTTK+としており、形式も現在とは異なり'''2000系'''を名乗っていた。2021年5月15日の競走研で利用されていたのものがそれである。4ヶ月後の9月4日には水音車両より'''[https://minatocc.com/archives/1246 MinatoCommuterTrain_D](以後MCTD)'''が公開されたためベース車体をMCTDに変更。側面を中心に大掛かりな改造を施したがそれは東急8000系を意識したものであり、前面はキットそのままだったため、南海6200系や泉北3000系を意識していた従来の2000系の要素が残ることはなかった。その当時の姿は2021年10月2日の競走研にて確認できる。
車体は6000系以来のオールステンレスで、軽量化が図られた。6000系・6100系はそれぞれ角の取れた丸みのある前面形状であったが、本系列では新たに三面折妻構造を採用して直線的なデザインとした。前面貫通扉上部に方向幕を設置し、前照灯は左右両側の窓下に下げられたため以前の車両からは顔つきが大きく変化したものとなった。


しかし2022年のいつだったか忘れた頃、唐突に車体の高さを6cm上げるなどの改造を施工。260cmから266cmと実際とほぼ同じ高さとなったものの、結果として前面のバランスが崩壊気味となってしまった。これが気になったので今度は前面スタイルをTTK+時代の2000系(南海6200系や泉北3000系風)に戻す改造を施工。改造はサクッと終わったらしい。後に九ノ宮電気鉄道が南海電鉄モチーフになることが正式に決まったため、形式も現在の6200系へと変更。その後も細かい修正から全然細かくない修正を加え続けられ今に至る。そういった事情から歴史も長く、中の人が一番気に入っている形式である。
編成は従来のM-Tの2両ユニット構成を見直し、M1-M2で1組となる電動車ユニットを1組または2組を制御車で挟み込むというMM'ユニット構成となった。これにより6000系・6100系の制御装置1基で4台の主電動機を制御する1C4M方式から、本形式では同8台を制御する1C8M方式が採用され集約化が図られた。制御方式は抵抗制御を踏襲しているが、超多段制御から一般的な多段制御(日立製作所製MMC-HTB-20N4)に変更されている。主抵抗器は将来の四日市町駅以南の連続急勾配区間への乗り入れを考慮して、抑速ブレーキの連続使用に対応した大容量のものを採用し、これをM1車は山側のほぼ全てに、M2車は山側の半分ほどに搭載した。


== 車両概説 ==
補助電源装置や電動空気圧縮機の補器類についてもM2車に1機搭載へと集約し、性能も4両分を賄えるものに増強されている。
車体は6000系以来のオールステンレスで、軽量化が図られた。


6000系・6100系はそれぞれ角の取れた丸みのある前面形状であったが、本系列では切妻構成とした。前面貫通扉上部に方向幕を設置し、前照灯は左右両側の窓下に下げられたため以前の車両からは顔つきが大きく変化したものとなった。
台車はパイオニア台車を装備して製造された6000・6100系と異なり、S型ミンデン台車(住友金属工業製FS-383)が採用された。


機器類にも変化があり、パイオニア台車を装備して製造された6000・6100系と異なり、S型ミンデン台車(住友金属工業製FS-383)が採用された。冷房装置は6100系の分散式×8基から集約分散式の三菱電機製 CU191型(冷房能力 10,500kcal/h)×4基に変更された。
冷房装置も6100系の分散式×8基から集約分散式の三菱電機製 CU191型(冷房能力 10,500kcal/h)×4基に変更された。


== 車種構成と変遷 ==
== 車種構成と変遷 ==
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・モヤ6551形(偶数) - 制御電動車 (Mc2)
・モヤ6551形(偶数) - 制御電動車 (Mc2)
モハ6201形は同形式の奇数車と偶数車をペアとして組成するMM'ユニット方式である。奇数車であるM1車に主制御器とパンタグラフといった主要機器を、偶数車であるM2車に電動発電機や電動空気圧縮機といった補器類を搭載し、このM1-M2のMM'ユニットが揃うことで初めて運行上必要となる機器が揃う。


=== 製造車両 ===
=== 製造車両 ===
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: 6523 - 6233 - 6234 - 6524 (1983年6月24日竣工)
: 6523 - 6233 - 6234 - 6524 (1983年6月24日竣工)
: 6525 - 6235 - 6236 - 6526 (1985年8月8日竣工)
: 6525 - 6235 - 6236 - 6526 (1985年8月8日竣工)
編成構成が6000・6100系から変化しており、奇数番号 - 偶数番号で2両一組となった電動車ユニットを、6両編成の場合は二組、4両編成の場合は一組制御付随車に挟み込むというものになっている。制御方式は抵抗制御を踏襲しているが、超多段制御から一般的な多段制御(日立製作所製MMC-HTB-20N4)になった。また6000・6100系が制御器1基で4個の主電動機を制御する1C4M方式であったのに対し、本系列では同8個を制御する1C8M方式となった。なお6両編成 (4M2T) と4両編成 (2M2T) とでMT比が異なるが、加速力を揃えるために制御器内に限流値切替スイッチを設けている。


== 改造工事 ==
== 改造工事 ==
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=== その他 ===
=== その他 ===
1993年より、イメージアップのために臙脂色の帯が追加された。
1993年よりそれまでのステンレス無塗装であったものから、イメージアップのため前面貫通路の周囲に臙脂色の帯が、側窓の下部には柑子色と臙脂色の帯が追加された。
 
== <s>VVVFインバータ制御への更新</s> ==
<s>本形式の4両編成は、制御器や空気圧縮機、電動発電機(MG)を1基ずつしか備えていないため、故障時の冗長性を確保する目的で、同形式や6000系、6100系を併結し6両編成や8両編成で使用されていた。しかし輸送人員減少に伴い4両編成の運用が増加して以降、単独で運用できない本形式の4両編成は、日中の運用が限定され運用効率の悪い車両となっていた。</s>
 
<s>そのため2009年から、制御方式をIGBT素子VVVFインバータ制御に変更する更新工事が開始された。制御装置、静止形インバータ(SIV)、空気圧縮機を全て2重系にするとともに、制御装置を従来のIGBT素子VVVFインバータ制御車と同型にすることで、コストダウンと保守の統一化が図られている。</s>
 
<s>室内についてもバリアフリーを考慮し、LED式車内案内表示器・非常通報装置・ドアチャイム・開扉誘導鈴・扉開閉警告ランプ・扉開閉予告放送が設置され、各車両には車椅子スペースも整備された。また化粧板が変更されるとともに、ドアエンジンを交換し戸閉減圧機構も装備された。</s>
 
<s>本工事ではブレーキ指令は変更されていないため、未更新車や6000系、6100系(いずれも抵抗制御車)との併結が引き続き可能である。なお本工事により、他車との併結時には自動的に相手車両を識別するとともに、抵抗制御車との併結の場合は、制御方式の違いによる加減速性能の不統一を避けるため、自車の運転特性を併結相手に合わせる機能が搭載された。</s>
 
'''<small>モデルの更新がめんどくさいのでいつかやります。</small>'''


== 編成表 ==
== 編成表 ==
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=== 6両編成・4両編成 ===
=== 6両編成・4両編成 ===
製造当初は琴鐘線九ノ宮駅 - 四日市町駅間で使用されていたが、1984年3月11日のダイヤ改正で五石駅まで、1995年9月1日のダイヤ改正で宮鉄中町まで、1971年4月1日のダイヤ改正で空港線瑞木中央駅まで、1994年6月15日のダイヤ改正で関北空港まで入線可能となったため、現在では九ノ宮駅 - 宮鉄中町駅間と空港線全線で使用される。
製造当初は琴鐘線九ノ宮駅 - 四日市町駅間で使用されていたが、1992年11月10日のダイヤ改正で琴鐘線宮鉄中町駅まで、1994年6月15日のダイヤ改正で空港線関北空港駅まで入線可能となったため、現在では九ノ宮駅 - 宮鉄中町駅間と空港線全線で使用される。


かつては平日朝の空港線と直通する準急行・急行の10両編成の列車に本形式も使用されていたが、2005年10月16日のダイヤ改正で10両運転が廃止されたため、本形式も8両編成以下での運転となった。他このダイヤ改正では、2000系による宮鉄中町駅以北の運用の一部を代替したため、運用数が増加した。
かつては平日朝の空港線と直通する準急行・急行の10両編成の列車に本形式も使用されていたが、2005年10月16日のダイヤ改正で10両運転が廃止されたため、本形式も8両編成以下での運転となった。他このダイヤ改正では、2000系による宮鉄中町駅以北の運用の一部を代替したため、運用数が増加した。


<s>同ダイヤ改正では日中の乗客減を受け、昼間時の各駅停車の一部に4両編成の列車が十数年ぶりに復活したが、本形式の4両編成は故障時の冗長性を担保できないことから、当初は充当されることがなかった。しかし更新工事を受けたことにより問題を克服したため、2009年から4両編成の列車にも使用されるようになった。</s>
現在は4両編成、6両編成、8両編成の各列車に充当され、各駅停車から快速急行まで各種別の列車に幅広く運用されている。本形式の4両編成と6両編成には、九ノ宮方から4両目となる車両に女性専用車両ステッカーが貼られており、平日朝ラッシュ時の8両編成の上り急行・区間急行で運用される場合、この車両が女性専用車両となる。
 
現在は<s>4両編成、</s>6両編成、8両編成の各列車に充当され、各駅停車から快速急行まで各種別の列車に幅広く運用されている。本形式の4両編成と6両編成には、九ノ宮方から4両目となる車両に女性専用車両ステッカーが貼られており、平日朝ラッシュ時の8両編成の上り急行・区間急行で運用される場合、この車両が女性専用車両となる。


=== 2両編成(50番台) ===
=== 2両編成(50番台) ===
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