飛鉄4000系電車
飛鉄4000系電車(ひてつ4000けいでんしゃ)とは、1987年に登場した飛柁鉄道(飛鉄)の通勤型電車である。
なお本項では、4200系と4200系の車体に2730系の走行機器を流用して落成した機器流用車4230系電車についても記述する。
概要
従来投入されてきた3400系列の発展車種として登場した通勤型電車である。4000系・4200系・4230系ともに車体は普通鋼製で、座席はクロスシート主体のセミクロスシートとなっている。
系列別概要
飛鉄4000系電車 飛鉄4200系電車 | |
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基本情報 | |
運用者 | 飛柁鉄道 |
製造所 | アスタ車両 |
製造年 |
4000系:1987年 - 1988年 4200系:1988年 - 1989年 |
運用開始 |
4000系:1988年 4200系:1989年 |
投入先 | 飛鉄線内(那富線・飛弥線を除く)ほか東賀鉄道直通 |
主要諸元 | |
編成 |
4000系:2両編成 4200系:4両編成 |
軌間 | 1067 mm |
電気方式 | 直流1500 V・架空電車線方式 |
最高運転速度 | 110 km/h |
全長 | 18,900 mm |
全幅 | 車体基準幅2,800 mm |
車体 | 普通鋼製 |
台車 | ボルスタレス台車 TS-1004形 |
駆動方式 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
制御方式 | 抵抗制御 |
制動装置 | 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ |
保安装置 | 飛鉄式ATS |
4000系
1987年から1988年にかけて製造された片側3扉で全車両の座席がセミクロスシートの2両固定編成で、新晃嶺方からクモ4000形(Mc) - ク4100形(Tc) の順に組成される。
2両編成14本28両が在籍する。
車体
車体はMinatoCommuterTrain_Dをベースとしているが、普通鋼製車体を採用するにあたって屋根を張り上げ屋根とし、雨どいの位置の変更がなされている。
飛鉄の車両としては1952年登場の2830系以来の裾絞りのない車体となっている。
車内
客室内の設備として、LED式車内案内装置などは設置されておらず、ドア上のスペースは広告枠となっている。
座席配置は運転席背後に1人掛けのロングとは言えないロングシート、扉間に2人掛け転換クロスシートが3列×2、車站部には同じく2人掛け転換クロスシートが2列×2配されている。客室内化粧板は従来通りクリーム色で天井板も白色となっている。
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4000系車内(運転室寄り車站部)
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4000系車内(連結面寄り車站部)
ラッピング電車
4000系電車は飛鉄の鉄道車両の中で単一形式で最も多い種類のラッピング電車が運行されており、計3編成が通常色と異なる外観で運行されている。
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4000系 4004F
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4000系 4001F
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4000系 4014F
4200系
1988年から1989年にかけて製造された片側3扉で全車両の座席がセミクロスシートの4両固定編成で、新晃嶺方からクモ4200形(Mc) - サ4250形(T) - モ4350形(M) - ク4300形(Tc) の順に組成される。
4両編成6本24両が在籍する。
車体
クモ4200形、ク4300形についてはそれぞれクモ4000形、ク4100形と同一。
4000系に運転台のない中間車サ4250形とモ4350形を間に増結したような形態。
車内
客室内の設備として、LED式車内案内装置などは設置されておらず、ドア上のスペースは広告枠となっている。
座席配置は先頭車と中間車で車站部処理が異なるため分けて記載する。客室内化粧板は従来通りクリーム色で天井板も白色となっている。
先頭車
運転席背後に1人掛けのロングとは言えないロングシート、扉間に2人掛け転換クロスシートが3列×2、車站部には同じく2人掛け転換クロスシートが2列×2配されている。
中間車
扉間に2人掛け転換クロスシートが3列×2、車站部には先頭車と異なり4人掛けのロングシートが配されている。
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4200系
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4200系中間車の車内車站部
飛鉄4230系電車 | |
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ファイル:飛鉄4230系-0.png | |
基本情報 | |
運用者 | 飛柁鉄道 |
製造所 | アスタ車両 |
製造年 | 1989年 |
運用開始 | 1990年 |
投入先 | 那富線 |
主要諸元 | |
編成 | 4両編成 |
軌間 | 1067 mm |
電気方式 | 直流1500 V・架空電車線方式 |
最高運転速度 | 110 km/h |
全長 | 18,900 mm |
全幅 | 車体基準幅2,800 mm |
車体 | 普通鋼製 |
台車 | D18・TR14 |
駆動方式 | 吊り掛け駆動 |
制御方式 | 抵抗制御 |
制動装置 | 自動空気ブレーキ |
保安装置 | 飛鉄式ATS |
4230系
1989年に製造された片側3扉で全車両の座席がロングシートの4両固定編成で、那富方からクモ4230形(Mc) - サ4280形(T) - モ4380形(M) - ク43300形(Tc) の順に組成される。
旧型車がはびこる那富線用の通勤電車を少しでも快適なものとするために導入された。なお、コストを抑えて製造するため機器は直近で廃車になった2730系2755F-2758Fのものを流用し、車体も4200系と同等のものを採用した。
4両編成4本16両が在籍する。
車体
外観上は4200系に類似するが、増結運用の存在しない那富線に投入されるため電連を装備せず、また排障器も省略されているほか走行機器が2730系のものととてつもなく古いものを採用している。
車内
4000系、4200系と異なり通勤路線である那富線にのみ投入されるため、全車両がオールロングシートを採用している。
座席配置は扉間が9人掛け、車端部が5人掛け、運転席背後には2人掛けとしてある。客室内化粧板は従来通りクリーム色で天井板も白色となっている。
走行機器など
台車や床下機器などほぼすべてにおいて2730系のものを流用しており、見た目こそ新しいものとなっているものの、本質としてボロの極みである。
編成表
4000系 | ←新晃嶺 柁岐→ | 製造
次数 |
落成年 | |
---|---|---|---|---|
パンタ配置 | ◇ | |||
形式 | クモ4000 | ク4100 | ||
区分 | Mc | Tc | ||
車両番号 | 4001 | 4101 | 1次車 | 1987年 |
4002 | 4102 | |||
4003 | 4103 | |||
4004 | 4104 | |||
4005 | 4105 | |||
4006 | 4106 | |||
4007 | 4107 | |||
4008 | 4108 | |||
4009 | 4109 | 2次車 | 1988年 | |
4010 | 4110 | |||
4011 | 4111 | |||
4012 | 4112 | |||
4013 | 4113 | |||
4014 | 4114 |
4200系 | ←新晃嶺 飛鉄柁岐→ | 製造
次数 |
落成年 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
パンタ配置 | ◇ | ◇ | ||||
形式 | クモ4200 | サ4250 | モ4350 | ク4300 | ||
区分 | Mc | T | M | Tc | ||
車両番号 | 4201 | 4251 | 4351 | 4301 | 1次車 | 1988年 |
4202 | 4252 | 4352 | 4302 | |||
4203 | 4253 | 4353 | 4303 | |||
4204 | 4254 | 4354 | 4304 | |||
4205 | 4255 | 4355 | 4305 | 2次車 | 1989年 | |
4206 | 4256 | 4356 | 4306 |
4230系 | ←那富 柏日→ | 製造
次数 |
落成年 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
パンタ配置 | ◇ | ◇ | ||||
形式 | クモ4230 | サ4280 | モ4380 | ク4330 | ||
区分 | Mc | T | M | Tc | ||
車両番号 | 4231 | 4281 | 4381 | 4331 | 1次車 | 1989年 |
4232 | 4282 | 4382 | 4332 | |||
4233 | 4283 | 4383 | 4333 | |||
4234 | 4284 | 4384 | 4334 |