飛鉄1000系電車(2代)

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飛鉄1000系電車(ひてつ1000けいでんしゃ)とは、1991年に登場した飛柁鉄道(飛鉄)の通勤型電車である。

なお本項では、1000系の車体に5400系の足回りを流用して落成した機器流用車4500系電車についても記述する。

概要

従来投入されてきた3000/4000系列の後継発展車種として、VVVFインバータ制御、電気式ブレーキ等の新機軸を導入のうえ登場した通勤型電車である。1000系・4500系ともに車体は普通鋼製で、座席は4000系・4200系など従来の飛鉄通勤型電車と異なりオールロングシートである。

東賀鉄道との直通運転でも使用されるため、飛鉄アンテナの他誘導無線アンテナも搭載している。

系列別概要

飛鉄1000系電車(2代)
 
基本情報
運用者 飛柁鉄道
製造所 アスタ車両
製造年 1991年
運用開始 1992年
投入先 飛鉄線内(那富線・飛弥線を除く)ほか東賀鉄道直通
主要諸元
編成 4両編成
軌間 1067 mm
電気方式 直流1500 V・架空電車線方式
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 130 km/h
全長 18,900 mm
全幅

車体基準幅2,800 mm

車体裾部幅2,700 mm
車体 普通鋼製
台車 ボルスタレス台車 TS-1004形
駆動方式 TD継手式中実軸並行カルダン
制御方式 VVVFインバータ制御
制動装置 回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動
保安装置 飛鉄式ATS
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1000系

1991年に製造された片側3扉で全車両の座席がロングシートの4両固定編成で、新晃嶺方からク1000形(Tc) - モ1050形(M) - モ1150形(M) - ク1100形(Tc) の順に組成される。

4両編成4本16両が在籍する。

車体

車体は5100系から続く断面をベースとしているが、車体裾の処理を変更し緩やかな裾絞りから折れたような裾絞りとなっている。

先頭車前面にはVVVF制御車を意味する専用のロゴが取り付けられている。このロゴは三相交流を象ったものとなっている。

車内

客室内の設備として、飛鉄では特急車以外で初採用となるLED式車内案内表示装置を車站部とドア上(千鳥配置)に設置した。

座席配置は扉間が9人掛け、中間車の車端部が5人掛け、運転席背後には2人掛けとしてある。客室内化粧板は従来通りクリーム色で天井板も白色となっている。

飛鉄4500系電車
 
基本情報
運用者 飛柁鉄道
製造所 アスタ車両
種車 5400系
製造年 1993年 - 1997年
運用開始 1994年
投入先 飛鉄線内(那富線・飛弥線を除く)ほか東賀鉄道直通
主要諸元
編成 4両編成
軌間 1067 mm
電気方式 直流1500 V・架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
全長 18,900 mm
全幅

車体基準幅2,800 mm

車体裾部幅2,700 mm
車体 普通鋼製
台車 平行力儿夕式空気バネ台車 FS-327A
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
制御方式 抵抗制御
制動装置 発電制動併用電磁直通ブレーキ
保安装置 飛鉄式ATS
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4500系

1993年から1997年にかけて飛鉄の通勤型電車の3扉化を推進すべく5400系14本の機器を流用し、新規で製造された車体と組み合わせて誕生したのが本系列である。

片側3扉で全車両の座席がロングシートの4両固定編成で、新晃嶺方からクモ4500形(Mc) - モ4550形(M) - モ4650形(M) - クモ4600形(Mc) の順に組成される。

種車である5400系が全車電動車であったため本形式も全車電動車となっている。

車体

1000系と同一の普通鋼製車体である。5400系の運転台機器を流用しているため、同じ車体ながら中身そのものは全く異なる。

5400系の機器流用車であるため、パンタグラフの配置が1000系と異なる。

VVVF制御車ではないためVVVFロゴマークの設置はされていないが、将来的にVVVF制御装置への機器更新を計画している。

車内

客室内の設備として、1000系同様にLED式車内案内表示装置を車站部とドア上(千鳥配置)に設置した。

座席配置は扉間が9人掛け、中間車の車端部が5人掛け、運転席背後には2人掛けとしてある。客室内化粧板は従来通りクリーム色で天井板も白色となっている。

走行機器など

台車や床下機器などほぼすべてにおいて5400系のものを流用しており、見た目こそ新しいものとなっているものの、本質としてボロである。

編成表

1000系、4500系いずれも4両固定編成となっている。

凡例:Tc - 制御車、Mc - 制御電動車、M - 電動車

1000系 ←新晃嶺      飛鉄柁岐→ 製造

次数

落成年
パンタ配置   ◇
形式 ク1000 モ1050 モ1150 ク1100
区分 Tc M M Tc
車両番号 1001 1051 1151 1101 1次車 1991年
1002 1052 1152 1102
1003 1053 1153 1103
1004 1054 1154 1104
4500系 ←新晃嶺      飛鉄柁岐→ 製造

次数

落成年
パンタ配置
形式 クモ4500 モ4550 モ4650 クモ4600
区分 Mc M M Mc
車両番号 4501 4551 4651 4601 1次車 1993年
4502 4552 4652 4602
4503 4553 4653 4603
4504 4554 4654 4604
4505 4555 4655 4605 2次車 1994年
4506 4556 4656 4606
4507 4557 4657 4607
4508 4558 4658 4608
4509 4559 4659 4609 3次車 1995年
4510 4560 4660 4610
4511 4561 4661 4611
4512 4562 4662 4612
4513 4563 4663 4613 4次車 1996年
4514 4564 4664 4614