咲島祭
咲島祭(さきしまさい)は、七島県咲島町の運転会イベント。倉太急行電鉄および倉急電鉄バスの運転会である。基本的に夏の8月ごろの土日に開催される。咲西浜花火大会や咲島スタンプラリーも行われ、運転会イベントの中でも観光色が強いのが特徴である。
前身である咲島スタンプラリー、派生イベントである咲島ドライブデー、咲島しまさんぽについても記述する。
概要
瀬田鯖運転会の運営陣は第二回運転会を経て、余裕のあるダイヤならば、ゲーム内であってもある程度の定時性を保つことができると自信を深めていた。またメンバーから出たスタンプラリーをやってはどうかという意見を真剣に検討し始めていた。
しかし瀬田鯖においては、参加者の行動範囲を絞ることが難しいと思われた。一方で、「海という誰でもわかる境界」を持つ咲島においてなら、スタンプラリーの開催が可能であると考えた。
これにより2019年11月17日、RTM史上初となる観光運転会「咲島スタンプラリーβテスト」を行い、その結果を踏まえて翌月の12月21日、「冬の咲島スタンプラリー」が本開催されることとなる。
2020年8月からは「咲島祭」の呼称を使い始め、スタンプラリーは一企画として、より幅広く観光をテーマとしたイベントとなっている。一方でラグの問題にも悩まされ続けており、2021年9月からは「咲島しまさんぽ」の名で、列車本数や参加人数を大幅に減らしてラグの軽減を図る形態にシフトしつつある。ただラグの問題が解決できれば、増発や参加者数の増加を行いたい構えも見せている。
2023年8月開催の「夏の咲島祭2023」より、安定的なイベント運営の目途が立った、2年ぶりに「咲島祭」の呼称が復活した。
また派生して、島内のバス用道路網を活用した「咲島ドライブデー」や「咲島フォトラン」も開催されており、企画を行う「場」としての性格も強まっている。
歴史
- 2019年
- 9月19日:スタンプラリー検討開始。
- 11月17日:咲島スタンプラリーβテスト開催。
- 12月21日:冬の咲島スタンプラリー開催。一般参加者37名。招待参加者9名の計46名参加。
- 2020年
- 3月
- 3日:コロナ禍のレジャー自粛ムードを受けて、第2回咲島スタンプラリー開催決定。
- 6日:春の咲島スタンプラリー開催。
- 7日:過去2回の開催を踏まえ、総統に対しRTMの機能追加を要請。
- 8月29日:夏の咲島祭開催。
- 11月29日:咲島ドライブデー(1回目)開催。
- 12月19日:冬の咲島祭開催。
- 3月
- 2021年
- 3月13日:咲島ドライブデー(2回目)開催。
- 8月
- 21日:夏の咲島祭開催。
- 27日:咲島しまさんぽ開催発表
- 9月
- 3日:咲島しまさんぽ開催初日。
- 12日:咲島しまさんぽ会期終了。
- 2022年
- 8月
- 27日 - 28日:咲島しまさんぽ開催。
- 30日:咲島フォトラン開催。
- 11月9日:咲島しまさんぽ試験運転会を実施。通常車両でのラグ軽減を確認。
- 8月
- 2023年
- 1月7日:咲島しまさんぽ試験運転会(2回目)を実施。
- 8月4日:咲島祭前の公開デバッグ試験運転会(デバ島'23)を実施
- 8月26 - 27:夏の咲島祭開催。
- 9月2日:夏の咲島祭の特別枠として、招待参加者向けの観光案内イベントを実施。
- 2024年
- 8月24日:夏の咲島祭開催。
- 8月25日:車両持ち込みの外部企画として、咲島バス祭りを実施。
- 10月26日:サーバー回線の比較テストとして咲島デバッグ2024を開催。
各回概要
冬の咲島スタンプラリー(2019年)
- 開催日:2019年12月21日
- 開催時間:21:00~0:00
- 参加人数:一般参加37名 招待参加9名 計46名
概要
咲島祭の中では、スタンプラリーのゲーム性に重きを置いた最初で最後のイベントである。
別の企画を並行させながら運転会を実施するのは、史上初めての試みであったため、11月17日にβテストを行い、その結果を踏まえて準備がなされた。βテストの段階では、島北線沿線部は未開発であり、スタンプもテクスチャがないことからバニラのアイテムのままという状態であった。
後述するスタンプラリーのゲーム性のため、参加者は途中で食料を補給しなければならず、島北出坂駅ホームと新咲市場に有人の売店が設置された。
開催に際しては以下の目標が設定された。
- 無事故完走(参加者不注意による礫殺を除く)
- 列車最大遅延5分以内
実際には、港線の富田 - 中原台駅間において正面衝突事故が起きたため、1の達成はならなかった。一方で2の遅延時間に関してはおおむね5分以下とすることができ、目標は達成したものとされた。
ラグ問題はこの頃から予兆があり、従来のサーバーでは快適なイベント遂行はできないと判断された。春開催以降は違うサーバーへ移行している。
スタンプラリー
スタート地点は倉急メイランド駐車場に置かれ、そこから島内のスタンプを集めて再び戻るというルールであった。制限時間は3時間で、順位も発表することとなっていた。
スタンプの集計は手作業で行うことから、地点選定より先に全18種類と定められた。これはインベントリ内でスタンプを並べた際、ちょうど2段ぴったりで収まることから、すべて集めた参加者については集計作業が大幅に短縮できるという観点に基づいた決定であった。
その後に設置地点の選定が行われ、以下の18地点が選ばれた。
- 上砥駅
- 咲西浜
- 助が丘駅
- 八つ橋駅
- 富田駅
- 咲島港駅
- 豆島渡船口
- 新咲市場
- 咲東崎駅
- 咲東崎灯台
- 天玉寺
- 葛敷駅
- 木古川駅
- 神有月駅
- 笠丘駅
- 茶の畑煉瓦橋
- 倉急メイランド
- 関南大学生協
意図的にHPを0にしてリスポーンすると、スタート地点に戻ることができてしまうため、キープインベントリは入れないこととされた。またピースフルモードとすると、電車を利用する利点が相殺されてしまうため、食料を必要とするルールとなった。
電車運行
種別は、当時倉急で設定していたもののうち、島内に分散して停車駅をもつ、各駅停車、急行、特別快速が選ばれた。快速も条件は満たしていたが、当時はキハ40で運行するものを快速と呼称していたため、選定から外れた。
乗車可能区間は咲島内のみで、桐立行きとする列車は島北出坂駅で降客後、島外で折り返すこととされた。
港線・咲島線系統と、島北線・木古川線系統に分けたダイヤとする一方、優等種別を中心に咲島線と島北線の直通列車も設定された。上り方の桐立行き優等列車は全て、島北出坂駅で上砥行き各停と接続するダイヤであったが、下り方については半数が接続するのみであった。
中原台駅が当時高架化工事の最中であり、線路は高架に上がっていたものの3階が未供用で、中原台駅前後は単線運用であった。このため港線・咲島線系統については列車ダイヤとなった。一方で島北線・木古川線系統は天玉寺駅 - 笠丘駅間を結ぶ列車が17分間隔で走行し、その合間に優等列車や区間列車が挟まる形となった。
列車衝突事故
会期中唯一となった事故が、港線列車正面衝突事故である。単線であった富田駅 - 中原台駅間で、2列車が衝突した。
原因は両列車のスタフに交換列車が記載されていなかったことである。リハーサル時にサーバーがクラッシュし、当該時間帯だけスタフ修正が行われていなかった。
この事故により咲島線系統で5分ほどの遅延が発生し、これが会期中の最大遅延となった。
春の咲島スタンプラリー(2020年)
- 開催日:2020年3月6日
- 開催時間:20:00~0:00
- 募集定員:100名
概要
コロナ禍の到来により、レジャーの自粛ムードが広がったことにより急遽開催となった。3月3日に計画決定し、わずか3日で開催したことから、スピード開催の代名詞としても語られる。
内容は前回とほぼ同様ながら、バスの運行が追加された。開催時間は前回より1時間長くなり、4時間となった。人員不足のため、手作業だった売店およびスタンプラリー集計所は閉鎖する措置が取られた。
このため餓死を防ぐ観点から、ゲームモードはピースフルモードに設定された。
ラグ問題が初めて発生し、21時以降、1時間ずつの時差参加を呼び掛ける事態となった。
電車運行
冬の咲島スタンプラリー2019から運用数を減らし、全線で各駅停車のみの運転となった。咲島線・港線系統は15分に1本、木古川線・島北線系統は引き続き17分に1本の設定となり、桐立行きが全運休。上砥行きも大幅に減便された。そのため島北部の交通は、バスの咲13系統を上砥駅前 - 島北出坂駅東口間で並行させることで代替とし、同区間はバスへ誘導する周知が行われた。
桐立行きの列車が運行されないことから、島北出坂駅では2番線のみを使用する運用となり、会期中3,4番線ホームは閉鎖された。
バス運行
バス路線が試験的に敷設され、以下の系統が新設された。
- 咲13系統:上砥駅前 - 天玉寺
- 咲71系統:助が丘駅南口 - 咲東崎灯台公園
この2路線は島の鉄道空白地帯を埋めるように設定されたものである。
先述のように、咲13系統は島北線上砥口代替も兼ねて設定され、島北出坂駅では中原台方面の列車と接続するダイヤを組んでいた。
夏の咲島祭(2020年)
- 開催日:2020年8月29日
- 開催時間:17:00~23:00
- 1ターン募集定員:30名
概要
開催時間は前回より3時間長くなり、6時間となった。前回の反省から参加枠を設定し、2時間1ターンとして、ターンごとの募集とした。
開催エリアも拡大となり、砥島が新たに解放された。またスタート地点が、倉急メイランド駐車場から咲島ピッグサイトに変更となった。
咲島ピッグサイトはこの時新設された施設で、有志企画のほか、自己紹介コーナーなどの屋内展示ができるようになった。合わせて倉急メイランドはアトラクションの新設が行われ、リニューアルオープンした。
スタンプラリーは、自動集計システムが導入され、無人化された。
有志企画の募集も行われ、初めて箱振外の有志団体による企画も実施された。以下の4企画である。
- RTM_SS大賞
- 鉄道ビンゴ
- 大枚電鉄PRコーナー
- 咲島の町内で逃走中(別サーバー並行開催)
冬の咲島スタンプラリー以来懸案であった各種問題に対応するため、RTM開発者である総統に協力を要請。RTMの機能の充実が図られ、以下の点が追加された。
- 販売NPCの追加
- 食料は人手による販売だったために、売店を増やせず餓死が多発していたが、各地に売店が設置できるようになった。これにより会期中の売店数は、2か所から15か所に激増した。
- 看板テクスチャ選択の権限化
- 看板を参加者が容易に変更できる仕様だったためトラブルが多発していたが、権限化により参加者から変更できないようになった。
- 車両モデル変更および運転の権限化
- これらも参加者が可能であったために運転乗っ取り対応訓練なども行っていたが、不要となった。
電車運行
この回に島北線の天玉寺駅 - 上砥駅間が開業し、循環運転が開始された。これに伴い、労組からの要望を踏まえて咲東崎駅に交換設備が新設された。
また咲島線では、砥島が開催範囲に含まれたことから海央皇駅まで乗車可能区間となったほか、中原台駅3階が供用開始したことで、同線においては範囲内全線が複線化された。
ダイヤは2時間1サイクルのパターンダイヤとされた。また水音車両所有のK-Tourismの島内運行も初めて行われ、特快運用を中心に運転された。
音声面では、駅の接近放送と車内簡易放送が実装された。
バス運行
全島的にバス路線の拡充が行われ、咲島営業所が正式に開設された。これに合わせ、以下の系統が新設された。
- 咲25系統:中原台駅 - 砥島
- 咲68系統:咲島港駅 - 木古川駅
- 咲76系統:助が丘駅 - 船上湯本駅前
- 出入08系統:咲島港駅 - 咲島営業所
- 都市高21系統:天玉寺駅 - 桐立駅(乗車可能区間は天玉寺駅 - 高速海央皇間)
また、咲13系統は踏切横断施工技術の進展により、天玉寺折り返しから、天玉寺駅前へ乗り入れる形に延長された。
バスも車内放送が実装されることとなり、「走行音の中でも聞き取りやすい」という理由で弦巻マキが採用された。
咲島ドライブデー(2020年秋)
- 開催日:2020年11月29日
- 開催時間:21:00~0:00
- 参加者数:8名(咲島祭スタッフ除く)
概要
夏の咲島祭2020を経て、ドライブを楽しめる程度にまで島内のバス道路網が拡充されていた。これを活用して車でのドライブに重点を置いて開催されたのが、本イベントである。ただ実際には、開催決定後に走行可能となった箇所が大半である。
「咲島にドライブしに行く」というコンセプトのもと、島外の小島地区にスタート地点となる自動車教習所を設置し、そこで自動車運転に慣れたのちに、咲島へと向かう設計となった。
また土地勘のない一般参加者にも配慮し、地点案内や施設案内の道路看板が島内全域で整備された。
鉄道の運行はされないものとされたが、賑やかしとして咲島祭スタッフが臨時運転を行っている。
冬の咲島祭(2020年)
- 開催日:2020年12月19日
- 開催時間:21:00~0:00
- 参加者数:26名
概要
笠丘フラワーパークにイルミネーション装飾が施されたほか、メイランドはそれに加えて巨大クリスマスツリーが設置されるなど、全島的にクリスマスを意識した装飾が施された。なおイルミネーションに関しては、以後夏開催になっても常設となっている。一方で夏の咲島祭で開催した咲島花火大会は撤去され、代わりに1分程度のゲリラ花火が各所で打ち上げられた。
電車運行
本イベントでは、咲島線系統を中心に、各停を10 - 15分間隔で運行することを念頭にダイヤ設定が行われた。またバスとの連携も強く意識したものとなり、列車側もバスの到着を待つよう運用が改められた。
また車両面では、引き続きK-Tourismが運行されたほか、1000系に装飾を施したイルミネーショントレインも運行された。クリスマス関係では、島北出坂駅にジングルベルをアレンジした発車メロディーが導入された。
バス運行
咲68系統を除く全ての路線で数本ずつ運行するダイヤとなった。また複数系統をまたぐ運行も開始された。本イベントで設定されたものは、咲71系統が終点の咲東崎灯台公園から都市高21系統となり天玉寺駅前まで連続運行するというものであった。なお、この逆ルートは設定されていない。
咲島ドライブデー(2021年春)
- 開催日:2021年3月13日
- 開催時間:21:00~0:00
- 参加者数:6名
夏の咲島祭(2021年)
- 開催日:2021年8月21日
- 開催時間:21:00~0:00
- 参加者数:34名
概要
本イベントは、前年開催の咲島祭をやや拡大する形で行われたため、施設や企画の面では大きな動きはなかったが、運行本数増加に対応するための信号システムの工事が行われた。 ラグ問題に対しては、全体参加者数を絞りつつ、運行本数を増やす方策が採られた。このため歴代最多の電車12運用、バス2運用が設定されたが、ラグ問題の前にダイヤは崩壊してしまった。
電車運行
桐立方面5運用、循環6運用、試運転1運用が設定された。 列車本数の増大に対応するため、単線区間を中心に信号整備が進み、島北線では全線で信号制御が稼働した。また運輸指令は単線部指令(島北線・木古川線)と複線指令(港線・咲島線)の2部に分けて運行管理がなされることとなった。
バス運行
車両運用は、咲13系統に1台、咲71系統に1台となり、春の咲島スタンプラリー以来の運行体制となった。なおそれぞれの入出庫のため、咲76系統2本と、出入08系統1本が設定されていた。
咲島しまさんぽ(2021年)
- 開催日:2021年9月3日 - 5日および9月10日 - 12日
- 開催時間:8:00~26:00(金曜日は夕方から。日曜日は24:00まで)
- 参加者数:56名
概要
夏の咲島祭2021においては、ラグの影響で満足な列車運行ができなかったことから、参加者やスタッフの救済措置として本イベントが開催された。
金曜から日曜にかけての3日間を2週連続で開催することにより、咲島祭参加登録者やスタッフが参加しやすい設定とした。また空き枠には追加募集も行い、参加者数は56名に及んだ。
スタッフも労う目的から、スタッフは社長1名のみで回すこととし、1時間ごとに電車とバスの交互運行となった。
電車運行
偶数時間帯に運行。
1運用で島内の移動をカバーしなければならないことから、苦肉の策として咲島港駅 - 木古川駅間で「循環特快」が設定された。停車駅は以下の通り。
咲島港駅 - 中原台駅 - 島北出坂駅 - 船上湯本駅 - 天玉寺駅 - 新咲市場駅 - 中原台駅 - 木古川駅
従来の特快停車駅のほか、観光地である船上湯本駅に追加停車した。また、大岩駅を通過として新咲市場駅に停車することで、島南西部へのアクセスを均等化した。
この設定により、1往復で咲島港駅 - 木古川駅間を運行することができるようになった。一方で以降、特快停車駅は複雑化することとなった。
バス運行
奇数時間帯に運行。
こちらも1運用で回さねばならなかったが、鉄道と異なり、全島をカバーしつつ往復経路を組むことは難しかった。そこで既存系統を縫って循環経路を設定することとなった。経路は以下の通り。
- 咲25系統
- 中原台駅 → 島北出坂駅西口
- 咲13系統
- 島北出坂駅西口 → 上砥駅前
- 咲76系統
- 上砥駅前 → 船上湯本駅前 → 笠丘駅入口
- 咲13系統
- 笠丘駅入口 → 天玉寺駅前
- 都市高21系統
- 天玉寺駅前 → 咲東崎灯台
- 咲76系統
- 咲東崎灯台 → 富田駅前
- 咲25系統
- 富田駅前 → 中原台駅
経路は比較的運行操作が容易な経路で組まれた。島北出坂駅西口、船上湯本駅前、天玉寺駅前では時間調整を入れることとし、長時間運行にも定時性を担保することとした。この臨時バスは後に、咲島しまさんぽ2022で咲55甲として正式設定されている。
また天玉寺駅前の停車中に時間設定を昼から夕方に変更し、咲東崎灯台では夕方から夜にして咲西浜花火大会を稼働させるといった、ワンオペに対応したダイヤであった。
なお、経路の特性上、咲西浜花火大会とバスのダイヤは連動しなかった。
咲島しまさんぽ(2022年)
- 開催日:2022年8月27日 - 28日
- 開催時間:8:00~24:00
- 参加者数:37名
概要
夏の咲島祭2021以降も、ラグ問題には解決の目途が立たない状況であり、そのまま咲島祭を継続開催するのは困難であると思われた。
一方でその後開催した咲島しまさんぽ2021では、列車本数や受け入れ人数は激減したものの、ほとんどラグの問題を考慮せず観光が可能であった。そこで咲島しまさんぽを軸に、運転本数を増やす方策を採ることとなり開催されたのが、本イベントである。
本イベントからRTMに買取NPCが追加されたことで、釣り場の営業が開始されたが、参加者への周知は間に合わなかった。
電車運行
咲島しまさんぽの性質から、最大運用数を毎時3運用以下として、全時間帯にわたり列車ダイヤとなった。ラグの状況を見て運用数を減らせるよう、K01運用のみでもある程度の旅客流動を拾えるよう設定し、そのほかの運用は前の運用を補完する形で設定された。
咲島しまさんぽ2021から引き続き循環特快が設定されたが、花火大会に合わせて下り咲島港行きのみ全列車咲西浜駅停車となった。これは循環特快がK-Tourismの専用運用となったことで、開催時間帯以外も同じ車内放送を使い回すための措置であった。
そのほか、特別快速「関山」号の会期内運行も実施された。この関山号は乗車体験を重視する観点から、乗車可能区間が桐立駅まで延長され、代わって海央皇駅は通過する。なお乗客は桐立駅降車後、折り返しの関山号に乗車するよう求められた。
これら特快運用はK01運用が割り当てられ、優先的に運行された。
また「いにしえ倉急枠」として、倉急電鉄開発記Season1当時の車両を用いて運行する時間帯も用意され、205系やキハ110、キハ600などが整備された。
11時台においては、咲島線系統および島北・木古川線系統に1運用ずつを配置して、春の咲島スタンプラリーを模したダイヤ、つまり天玉寺 - 上砥駅間未開業時代のダイヤも設定された。
車内放送は、2021年において実装が見送られた雪々式が正式実装された。一方K-Tourismおよびキハ82には、開発中の水音式車内放送も実装された。
雪々式放送は、録音パーツを組み合わせて流す方式の自動放送であり、全種別行先に対応している。
水音式放送は、録音音源をそのまま流す方式であり、一部運用にのみ対応した。
なお当日は、「連結した車両が重い」ことが判明し、途中から循環特快と関山号を除く全ての列車がキハ110およびキハ600単行で運行され、ほとんどがいにしえ倉急枠となった。
バス運行
最大運用数を2運用としつつ、全系統をカバーするよう分散してダイヤが設定された。また以下の系統が正式設定されている。
- 咲55甲:中原台駅 → 島北出坂駅西口 → 船上湯本駅前 → 天玉寺駅前 → 中原台駅
- 咲55乙:中原台駅 → 天玉寺駅前 → 船上湯本駅前 → 島北出坂駅西口 → 中原台駅
咲55甲は、咲島しまさんぽ2021において設定された臨時バスを正式に編入したものである。
これら系統も含め、設定されている全てのバス路線で運行がなされたのは、夏の咲島祭2020以来のことである。
夏の咲島祭(2023年)
- 開催日:2023年8月26日 - 27日・9月5日 (招待参加者のみ)
- 開催時間:8:00~24:00
- 参加者数:初日39名 2日目31名 計70名 (招待参加者は除く)
概要
前年までに構築したしまさんぽベースの効率化・省力運営を基礎に、Halogen氏によって新たに開発された咲島イベント専用MODによって、リソースパックへの依存低減や、潮干狩りや果物狩りなどの新たなアクティビティが追加されたほか、実用的な可聴範囲のアイテム式警笛やバス降車ボタンなど、技術的な革新も進んだ。咲島祭スタッフで重要な役割を果たす複数の主要メンバーが来年度以降はそれぞれ新生活等により多忙となる事が予想されたため、大規模な技術革新や追加要素を今のうちに実装しておく意味もあり、多くの変更点が盛り込まれた。
ワールド面においては、昨年まで咲島ピッグサイト内に仮設ステージを構築して展示されていた有志作成のウマ娘スキンによるウィニングライブ展示を、咲島港駅近くの湊大橋西側に新たに建設された「なみなかアリーナ」と隣接駐車場エリアへ移転されたほか、木古川駅北東部にEast of End氏監修の果樹園・農園エリアが誕生し、咲島港フェリーターミナルの改修や中原台駅前バスロータリーの改修等が行われた。
電車運行
基本的な運用は昨年のしまさんぽの際の運用をなぞる形であったが、新たな改良策として各運用に予め優先順位を定めて、その通りに乗務員の人員配置を行うことでスタッフ人数の増減や運用割り振りの効率化を図り、旅客案内の面でも時刻表へ優先運行順位を記載することで「○○運用までは走っています」と円滑に案内することが可能になった。
昨年問題となった2両以上連結した列車が重い問題について、スクリプトやパックのブラッシュアップにより改善を図り、去年のいにしえ単行気動車祭りラグ状況より改善は見られたが、雪々式自動放送搭載車を中心に依然として長編成読み込み時の負荷が見られ、状況に応じ編成の短縮や使用車両変更、自動放送非搭載バージョンでの運行も行われた。
バス運用
電車同様、運行の優先順位を定め、運用に入れるスタッフ数に応じて毎時1~3本程度が運行された。
バスレーンや乗り場の大規模な改良が行われた中原台駅前バスロータリーや天玉寺駅前バスロータリーでは、新たに放送番号によって進路や留置位置を自動構成するシステムが施工された。
その他交通機関
昨年のしまさんぽから導入されたタクシーは、他の交通機関への誘導を兼ねてエリア制の運賃システムが導入され、1枚400円のタクシーチケットを初乗りで2枚、エリアを跨ぐごとに追加で1枚を徴収した。また、スタッフ有志により夏の咲島祭2020以降長らく休止されていた島北出坂港~咲島港間の渡船航路(バスレーン)の線形改良や、中間地点での交換設備設置がなされ、手の空いたスタッフや参加者からの要望で随時運航された。
夏の咲島祭(2024年)
- 開催日:2024年8月24日
- 開催時間:8:00~24:00
- 参加人数:58人(全枠満員)
概要
本年は主要スタッフ陣のリアルの都合なども考慮し、夏にデバッグも兼ねたプレ開催を行い、冬に本格開催をする、2020年以来の夏冬2回開催となった。しかし、7月末に開催された「倉急10周年の旅」の伊豆急貸し切りなどによりスタッフ陣の倉急熱に火が付いたためか、結局夏も本格開催することとなった。
主な変更点としては、前年より導入されている咲島イベント専用MODの更新により、潮干狩りや釣りなどのアクティビティが改良されたほか、タクシーに代わる移動手段の検証として、レンタル自転車(ハロサイクル)が実装された。夏時点でレンタサイクルは、八つ橋商店街、天玉寺駅前テント、砥島港管理事務所の3箇所でレンタルでき、料金は公共交通との兼ね合いのためやや高額だが、返却すると8割程度が返金されるようになっている。
ワールド面ではハロゲン氏などにより船上湯本の開発が進み、空き地がほぼすべて埋められたほか、笠丘ガーデンパークが小改修され、キャンプエリアが誕生した。そのほか、23年開催時には搬入が間に合わなかったなみなかアリーナの裏側や、天玉寺駅周辺の建物などがイベントワールドに搬入された。
電車運行
基本的に23年のスタイルを引き継ぎつつ、運行が行われた。また、前年で咲島での運行を終えたK-tourismに代わり、特急アクアス号でおなじみの倉急20000系車両が一部運用に入った。
自動放送システムTACOS(タコス)は優等種別の桐立延長運転に対応し、海央皇駅より先の放送が実装された。
交通機関
渡船の改良が進み、ハロゲン氏作成の大型渡船やジェットフォイルの運行が行われた。また、従来の咲島港、島北出坂港のほか、桐立埠頭や砥島港が整備され、渡船で砥島へ渡ることが可能となった。
また、レンタサイクルの実装などにより、今夏のタクシー運行は休止されている。
開催一覧
開催年 | 開催名 | 開催日 | 参加客数 | 主な変更点ほか |
---|---|---|---|---|
2019年 | 冬の咲島スタンプラリー | 2019/12/21 | 46名 | |
2020年 | 春の咲島スタンプラリー | 2020/03/06 |
| |
夏の咲島祭 | 2020/08/29 |
| ||
咲島ドライブデー | 2020/11/29 | 8名 |
| |
冬の咲島祭 | 2020/12/19 | 26名 |
| |
2021年 | 咲島ドライブデー | 2021/03/13 | 6名 | |
夏の咲島祭 | 2021/08/21 | 34名 | ||
咲島しまさんぽ | 2021
09/03 - 09/05 09/10 - 09/12 |
56名 |
| |
2022年 | 咲島しまさんぽ | 2022
08/27 - 08/28 |
37名 |
|
2023 | 夏の咲島祭 | 2023 08/26-27
09/02 |
70名 |
|