「瀬田1500系電車」の版間の差分

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| 編成    = 基本4両、付属2両<br />([[MT比]]2:3)
| 編成    = 基本4両、付属2両<br />([[MT比]]2:3)
| 軌間    = 1,067
| 軌間    = 1,067
| 電気方式 = [[直流電化|直流]] 1,500 [[ボルト (単位)|V]]/[[交流電化|交流]] 20,000 V (50 [[ヘルツ|Hz]])<br />([[架空電車線方式]])
| 電気方式 = [[直流電化|直流]] 1,500 [[ボルト (単位)|V]]([[架空電車線方式]])
| 最高運転速度 = 115
| 最高運転速度 = 115
| 設計最高速度 = 115
| 設計最高速度 = 115
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| 最大寸法 = 20,000 × 2,950 × 3,640 [[ミリメートル|mm]]<br />(普通車)
| 最大寸法 = 20,000 × 2,950 × 3,640 [[ミリメートル|mm]]<br />(普通車)
| 編成長  =  
| 編成長  =  
| 車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]]
| 車体材質 = ステンレス
| 台車    = DT71・TR255・TR255A・TR255B・TR255C
| 台車    = WDT57
| 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機]] MT75 × 4基/両
| 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機]] MT75 × 4基/両
| 主電動機出力2 = 140 [[ワット|kW]]
| 主電動機出力2 = 140 [[ワット|kW]]
| 駆動方式 = [[TD平行カルダン駆動方式]]
| 駆動方式 = TD平行カルダン駆動方式
| 歯車比  = 6.06 (16:97)
| 歯車比  = 6.06 (16:97)
| 編成出力 = 2,240 kW(基本編成 - 4M6T)<br />1,120 kW(付属編成 - 2M3T)
| 編成出力 = 2,240 kW(基本編成 - 4M6T)<br />1,120 kW(付属編成 - 2M3T)
| 制御方式 = [[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]<br />([[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]])
| 制御方式 = [[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]
| 制御装置 =  
| 制御装置 =  
| 制動装置 = [[回生ブレーキ]]併用[[電気指令式ブレーキ]]<br />[[純電気ブレーキ|全電気ブレーキ]]<br />[[抑速ブレーキ]]
| 制動装置 = [[回生ブレーキ]]併用[[電気指令式ブレーキ]]<br />[[純電気ブレーキ|全電気ブレーキ]]<br />[[抑速ブレーキ]]
| 保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形(ATS-Sx形)|ATS-S{{Smaller|N}}]]・[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]]<br />[[自動列車停止装置#ATS-Ps形(変周地上子組合せパターン型)|ATS-Ps]](一部)
| 保安装置 = [[関南ATS]]・西京ATO
| 備考    =  
| 備考    =  
}}
}}


==概要==
==概要==
[[瀬田1000系電車|1000系]]で製造上の欠陥が見つかったため、瀬田電鉄内の車輛不足を補うために'''宝条工廠'''で製造される'''HT1000形'''をベースに製造された。同時期に[[瀬田1700系電車|1700系]]が製造されている。1989年10月12日に新車両投入の広報を発表し、1990年2月1日に運行を開始した。
[[瀬田1000系電車|1000系]]で製造上の欠陥が見つかったため、瀬田電鉄内の車輛不足を補うために'''宝条工廠'''で製造される'''HT1000形'''をベースに製造された。同時期に[[瀬田1700系電車|1700系]]が製造されている。1989年10月12日に新車両投入の広報を発表<ref>本線系統に新しい車両を導入します - 瀬田電鉄公式HP</ref>し、1990年2月1日に運行を開始した。当初は1700系と同様、烏倉電鉄との直通が想定された仕様で投入される予定であったが、1000系との互換を持たせるため後回しになることになった。このため直通先向け保安装置の設置は後から行われ、後述の保安装置設置問題を引き起こす原因にもなった。
 
==設備==
==設備==
20m4ドアの標準的なロングシート車両であり、改修後からはドア上に行先案内表示盤(LCD)が千鳥配置で設置された。
置き換え元であった1000系は貫通扉が設けられていなかったが、今後の地下路線の建設や緊急事態への対応策として貫通扉を搭載するHT1000形を採用した。
 
1000系同様、混雑緩和のため、2,950 mm 拡幅車体を採用している。ただし、瀬田本線以外でのホーム高さへの考慮はなされていないため、直通線乗り入れ時には段差が大きくなる区間も存在した。改修工事後は内装部分が大きく改修され、千鳥配置で車内案内表示装置(LCD)が設置されたほか、手摺などが増設され安全性が向上している。1700系同様、ワンマン運転装置及び手動ドア開閉ボタンは装備されていない。
 
前面の特徴的な前照灯デザインは概ねHT車そのままであるものの、改修工事後は排障器(スカート)が交換され、交換前にあったスカート部分補助灯兼尾灯は消滅してしまっている。


[[瀬田電気鉄道湾岸線]]の開業に伴い、新しい保安システムに対応できないことが判明。本列車は2011年5月を持って全車廃車となった。
[[瀬田電気鉄道湾岸線]]の開業に伴い、新しい保安システムが導入されることとなったが、本列車の設備には既に新しい保安設備を増設する余裕がなく、本列車は2011年5月を持って全車廃車となった。
尚、後継車両として[[瀬田2200系電車|2200系]]が2010年から順次導入されている。
尚、後継車両として[[瀬田2200系電車|2200系]]が2010年から順次導入されている。


==編成==
==編成==
2010年3月12日時点(引退直前)での運用は以下の通りであった。
* '''瀬田検車区所属車'''
{|class="wikitable"
!!!←瀬田方面!!!!!!鳥丘方面→
|-
!1次車
|1510(Mc)||1520(M)||1530(T)||1550(Tc)
|-
!2次車
|1560(Mc)||1570(M)||1580(T)||1590(Tc)
|}
* '''新鳥丘検車区所属車'''
{|class="wikitable"
!!!←瀬田方面!!!!!!鳥丘方面→
|-
!1次車
|1510(Mc)||1520(M)||1530(T)||1550(Tc)
|-
!2次車
|1560(Mc)||1570(M)||1580(T)||1590(Tc)
|}
* '''臨海車両基地所属車'''
{|class="wikitable"
!!!←瀬田方面!!!!!!鳥丘方面→
|-
!1次車
|1510(Mc)||1520(M)||1530(T)||1550(Tc)
|-
!2次車
|1610(Mc)||1620(M)||1630(T)||1640(Tc)
|}
===番台別概説===
====0番台====
デビュー当初に1989年10月から11月にかけて4編成4本(16両)が新造されたグループ。概ね宝条工廠から出荷されたそのままの仕様であり、変更点は塗装変更・保安設備の増設にとどまる。
==更新工事==
==更新工事==
===改修工事===
===改修工事===