「瀬田1500系電車」の版間の差分

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==概要==
==概要==
[[瀬田1000系電車|1000系]]で製造上の欠陥が見つかったため、瀬田電鉄内の車輛不足を補うために'''宝条工廠'''で製造される'''HT1000形'''をベースに製造された。同時期に[[瀬田1700系電車|1700系]]が製造されている。1989年10月12日に新車両投入の広報を発表<ref>本線系統に新しい車両を導入します - 瀬田電鉄公式HP</ref>し、1990年2月1日に運行を開始した。
[[瀬田1000系電車|1000系]]で製造上の欠陥が見つかったため、瀬田電鉄内の車輛不足を補うために'''宝条工廠'''で製造される'''HT1000形'''をベースに製造された。同時期に[[瀬田1700系電車|1700系]]が製造されている。1989年10月12日に新車両投入の広報を発表<ref>本線系統に新しい車両を導入します - 瀬田電鉄公式HP</ref>し、1990年2月1日に運行を開始した。当初は1700系と同様、烏倉電鉄との直通が想定された仕様で投入される予定であったが、1000系との互換を持たせるため後回しになることになった。このため直通先向け保安装置の設置は後から行われ、後述の保安装置設置問題を引き起こす原因にもなった。


==設備==
==設備==
20m4ドアの標準的なロングシート車両であり、改修後からはドア上に行先案内表示盤(LCD)が千鳥配置で設置された。
置き換え元であった1000系は貫通扉が設けられていなかったが、今後の地下路線の建設や緊急事態への対応策として貫通扉を搭載するHT1000形を採用した。
 
1000系同様、混雑緩和のため、2,950 mm 拡幅車体を採用している。ただし、瀬田本線以外でのホーム高さへの考慮はなされていないため、直通線乗り入れ時には段差が大きくなる区間も存在した。改修工事後は内装部分が大きく改修され、千鳥配置で車内案内表示装置(LCD)が設置されたほか、手摺などが増設され安全性が向上している。1700系同様、ワンマン運転装置及び手動ドア開閉ボタンは装備されていない。
 
前面の特徴的な前照灯デザインは概ねHT車そのままであるものの、改修工事後は排障器(スカート)が交換され、交換前にあったスカート部分補助灯兼尾灯は消滅してしまっている。


[[瀬田電気鉄道湾岸線]]の開業に伴い、新しい保安システムが導入されることとなったが、本列車の設備には既に新しい保安設備を増設する余裕がなく、本列車は2011年5月を持って全車廃車となった。
[[瀬田電気鉄道湾岸線]]の開業に伴い、新しい保安システムが導入されることとなったが、本列車の設備には既に新しい保安設備を増設する余裕がなく、本列車は2011年5月を持って全車廃車となった。