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二つ目は速達性の向上。蒼風中央~深雪ヶ原間を複々線とすることを目指し、先行工事区間の炉里河合~白竜薬師間を皮切りに、段階的にに土地買収を進めることで、速達列車を邪魔せず、本線上での追い抜きも可能な線路設備を目指した。また、電源設備の面も強化され、全般的に車両のMT比を向上。駅間での高加減速化を図ったほか、新たな保安システムの開発を進め、将来的に営業最高速度を上げる目標を示した。 | 二つ目は速達性の向上。蒼風中央~深雪ヶ原間を複々線とすることを目指し、先行工事区間の炉里河合~白竜薬師間を皮切りに、段階的にに土地買収を進めることで、速達列車を邪魔せず、本線上での追い抜きも可能な線路設備を目指した。また、電源設備の面も強化され、全般的に車両のMT比を向上。駅間での高加減速化を図ったほか、新たな保安システムの開発を進め、将来的に営業最高速度を上げる目標を示した。 | ||
三つ目は、旅客サービス改善・観光需要の掘り起こしである。観光振興の起爆剤として、新型の特急専用車両をデビューさせ、かつて三電郊外線時代に500形優等電車で行っていた、湯霧登山鉄道への乗り入れ観光列車を再開。蒼風中央から有名温泉地・湯霧温泉郷の玄関口、湯霧湯本駅へ向かう、豪華な観光特急のイメージを打ち出した。なお、乗客から不評であった特急型の18000系については通勤型へ格下げし、急行種別や通勤時間帯に新たに設定された快速急行の一部列車に割り当て、同形式での特別料金の徴収を廃止した。これは後に、近郊型座席電車やライナー電車導入へのきっかけとなった。その他、顧客尊重主義の雪急社訓三ヶ条を定め、社員の研修や他社への視察を増やし、旅客へのサービス向上に努めた。 | |||
=== 苦難の新線建設期 === | === 苦難の新線建設期 === | ||
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=== 経営回復、未来へ…… === | === 経営回復、未来へ…… === | ||
1985年、「鉄路の豪華客船」というコンセプトの元設計された、新型観光特急「9000系 DeluxeExpress」がデビュー。DE車デビューに蒼風中央方面の新線建設は間に合わなかったが、南蒼風駅から湯霧湯本駅を結ぶ新特急「雪急ハイライナー」として運行を開始する。『いま、ハイライナーで。』のキャッチコピーで人気を得たテレビCMや、抽選で一般客を招待する試乗会などの広報の甲斐もあり、前面展望席や三電500形から受け継いだ伝統の『走る談話室』などが話題となり、以後好評を博した。 | |||
翌86年には蒼風中央~炉里河合間に待望の新市街直通線が完成。9000系DE車も若干数増備され、蒼風中央と南蒼風の2方面から湯霧温泉郷方面へのハイライナー号が運行された。 | 翌86年には蒼風中央~炉里河合間に待望の新市街直通線が完成。9000系DE車も若干数増備され、蒼風中央と南蒼風の2方面から湯霧温泉郷方面へのハイライナー号が運行された。 | ||
こうした改革が功を奏し、想定より2年早い1988年には旅客部門の黒字転換を達成。次第に経営状況は盤石な物となっていった。1995年頃には資金的に余裕が生まれたため、完全新規設計で新性能電車1000系を製造。以降は車両製造の技術向上も兼ね、数年に一度新車が導入されている。 | |||
2017年には老朽化が進む9000系DE車の後継として、2代目ハイライナー「10000系 WingExpress」がデビューし、雪急の新時代の看板車両として注目を集めた。 | |||
2020年代には、塗帆地方を飛び出し、鉄道連絡船で他地方へ連絡する計画が進行。多くの苦難を乗りこえて走り続けた雪急の、さらなる発展が期待されている。 | 2020年代には、塗帆地方を飛び出し、鉄道連絡船で他地方へ連絡する計画が進行。多くの苦難を乗りこえて走り続けた雪急の、さらなる発展が期待されている。 | ||
205行目: | 205行目: | ||
* 深雪ヶ原総合車両所(深雪ヶ原工場) | * 深雪ヶ原総合車両所(深雪ヶ原工場) | ||
* | * 先進車両技術研究所(ラボ) | ||
* 深雪ヶ原第一車両基地(深雪ヶ原総合車両所併設) | * 深雪ヶ原第一車両基地(深雪ヶ原総合車両所併設) | ||
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=== 雪急の特急ブランド「雪急ハイライナー」 === | === 雪急の特急ブランド「雪急ハイライナー」 === | ||
1985年の雪急9000系DeluxeExpress(DE車) | 1985年の雪急9000系DeluxeExpress(DE車)登場より使われている、雪急の有料特急電車のブランド名。 | ||
「High」は「ハイスピード」「ハイグレード」「ハイコンフォート」の意味を持ち、高品質で特別感のある乗車体験を目指している。 | 「High」は「ハイスピード」「ハイグレード」「ハイコンフォート」の意味を持ち、高品質で特別感のある乗車体験を目指している。 | ||
三電郊外線の優等車500形で初めて設置され、当時から大人気を博したフリー開放の休憩スペース「走る談話室」は、以降の雪急の特急型車両においても、カフェスペースやミニサロン等の形で必ず設置されている。 | |||
=== 列車愛称 === | === 列車愛称 === | ||
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=== 雪急車輌製造 === | === 雪急車輌製造 === | ||
雪々急行鉄道や対外向け発注車両の新規製造や車両検修、設備メンテナンスやシステム管理を手掛ける。 | |||
=== 三城電気軌道 === | === 三城電気軌道 === | ||
雪々急行電鉄の前身、三電郊外線が属していた半公営鉄道。現在は市内線の事業部だけが残り資本関係も廃されたが、依然として交流は続いている。 | |||
=== 湯霧登山鉄道 === | === 湯霧登山鉄道 === |
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