関山 (列車)
関山(かんざん)は、東山旅客鉄道(JMR東山)、透羽崎鉄道、箱日本旅客鉄道(JMR箱日本)、西京旅客鉄道(NR)が咲潟駅 - 西京駅間を関山本線・南海道本線・京桐線を経由して運行している特急列車である。2000年頃のダイヤ改正で定期列車が廃止された。この項では定期列車時代の間合い運用である快速「ムーンライトみなと」についても述べる気がする。
概要
「関山」は1961年10月1日のダイヤ改正で設定された。以降ダイヤ改正とともに本数を増やし、全盛期には12往復/日の本数を誇る関山本線の花形列車であった。非電化の関山本線水音口を通過するため、当時最新鋭の82系気動車が使用され、咲潟 - 西京間の所要時間は4時間台をマーク。この所要時間は後の高速バスの台頭をもしのぐものであり、駅からの利便性を重視したビジネス客を中心に長年関山間の主要列車であり続けた。 1990年頃には関山新幹線の着工により廃止が決定され、車両更新工事中の予備車確保を兼ねて1往復が減便された。2000年頃の関山新幹線開業に伴い予定通り定期列車の全11往復が廃止。現在は多客期の臨時列車として設定が残る。
運行概況
停車駅
よく調べてないので違ったらごめん。
咲潟駅 - 鯵津駅 - 所浜駅 - 水音駅 - 輪宮市駅 - 酒留駅 - 尾原駅 - 車井駅 - 東静河駅 - 静河駅 - 十松駅 - 高宮駅 - 中坂駅 - 古川駅 - 桐立駅 - 美音倉駅 - 西京駅
担当乗務員区所
- 車掌
- よく知らないがたぶん2人位は乗ってる。区所の名称もいまいちよくわかってないので多分どっか違う。
- 咲潟駅 - 酒留駅間…JMR東山水音運輸区
- 酒留駅 - 西京駅間…JMR箱日本中坂運輸区
- 運転士はたぶん各会社が自社区間を担当してるような気がする。
静河駅軌道敷地騒動
静河駅付近でどっかの手違いによりなんかあった。詳細は追って指示する。
使用車両・編成
JMR東山水音車両区の82系気動車を使用していた。82系なのではつかり、がっかり、事故ばっかりなんてことはない。北陽本線は通らないので瀕死の白鳥になったりもしない。 食堂車を組み込んで8両前後で走っていたが、晩年は食堂車は改造され廃止された。営業のない時には車掌の判断でラウンジとして解放されることもあったとされる。 なお末期は更新工事が行われた。詳細は以下の更新工事を参照。
更新工事
1990年~1991年に行われた更新工事では以下の工事が行われた。なお3Dモデルでは一部未実装。
- 機関換装
- DMH17H型エンジン(180ps/1500rpm)からDMF14HZ型エンジン(350ps/2000rpm)に換装した。 それに伴い床下機器は全更新する羽目になった。
- 台車をDT31からDT47に更新。110km/h出るようになった。 最末期にはエンジンは120km出せるのに台車がアレじゃもったいないとか言って一部がDT53に更新されたりもした。
- アコモデーション改造
- 化粧板や客室扉を一新。
- 座席を簡易式リクライニングシートから跳ね上げ式テーブル・ポケット付きリクライニングシートに変更。グリーン車座席にはフットレストを追加装備。
- トイレを和式→洋式に交換。洗面所の改装も含めたグレードアップ。
- 食堂車(キシ80)の利用状況が芳しくなかった為、半室グリーン+売店&立食スペースに改造。形式をキサロ80と改めた。
- その他
- 一部の先頭車(キハ82)前面の愛称表示機を幕式に変更したが、やっぱいらなくね?と言われごく少数のみの改造となったが、乗務員室からすぐ交換できる構造に変更した。
- 車両間の電気の引き通し線が片側にしかないのが不便だったので全車両側に通せるように改造、柔軟な運用が可能となった。
改造は当初JMR東山 水音工場のみでの工事を予定していたが、車両数不足及び工期短縮の為柚穂車輌でも改造が行われた。
倉急線乗り入れ
臨時列車として、どっかのタイミングから倉太急行電鉄乗り入れが開始された。桐立駅北側の連絡線を介して行われ、倉急線内は特別快速として運行される。倉急線内の停車駅は桐立駅 - 島北出坂駅 - 中原台駅 - 咲島港駅である。夏期には海水浴客を見込み、咲西浜駅に停車するダイヤであった。中坂駅で4両を切り離し、中坂以南及び倉急線には経緯不明ながら4両で乗り入れた。また天玉寺駅への乗り入れ実績もある。
その他
1998年春の臨時ダイヤでは、後に臨時特急として存続する足がかりとなる電車使用の臨時列車が設定された。
- 関山93号・94号 583系8両編成くらい(つくよみ編成)輪宮 - 西京
- 当時連結の始まっていたロビーカー・カーペットカーを減車の上、寝台を解体して運用された。
また、事故により関山本線水音口が不通となった時に一度だけ北陽本線経由で迂回運転されたことがある。この際は迂回する「関山」が最優先列車とされ、北陽本線内は水音方面への接続のある神谷・片桐・北陽釜室以外無停車の措置が取られたがそれでもなお大幅な遅れが発生した。関山本線の速達性、及び北陽本線の長大さを物語る逸話である。
沿革
- 1961年(昭和36年)10月1日:ダイヤ改正によりキハ82系気動車で水音駅 - 西京駅間の特急「関山」運行を開始。
- この後どっかのタイミングで咲潟駅まで延長運転を開始。
- 1990年(平成2年)頃:関山新幹線着工に伴い廃止が決定。車両更新工事のため1往復減便。
- 1998年(平成10年)春:583系電車使用の臨時93号・94号運転。好評を博したため多客期の臨時列車としての存続が決定。
- 2000年(平成12年)頃:関山新幹線開業。定期列車全11往復が廃止。「関山」用キハ82系は波動輸送に転用後、元「かまむろ」用の183系で置き換えられ廃車。
臨時列車化後
現在、「関山」は行楽シーズンの季節列車として運転されている。輪宮 - 西京間に毎シーズン2往復の設定があるほか、冬季には「シュプール関山」「関山スキー」などとして北陽釜室までの運行実績もある。車両は主に「つくよみ」用583系、「かまむろ」用287系、波動輸送用の183系(元「かまむろ」用編成)などが使用される。