「雪急8000系電車」の版間の差分

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'''雪急8000系電車'''(ゆききゅう8000けいでんしゃ)は、雪々急行鉄道開業時に設計・製造され、1993年まで増備が続けられた[[雪々急行鉄道]]の通勤型電車である。
製造された年代ごとに3種類の前面形状が有り、前面形状の変化に合わせて主要な設計変更が行われたため、1次車、2次車、3次車と区別する。
雪々急行鉄道は三城市側先頭車の車両番号を編成記号とする。また、号車番号は原則として三城市側から1号車、2号車と表し、車両番号の末尾1桁は号車番号を表す(10号車は0番)
よって、本稿で編成を表す場合は「8011F」のように表記する。
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| 車両名  = 雪急8000系
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| 製造所  = 雪急車輌製造深雪ヶ原工場(現:深雪ヶ原総合車両製作所)
| 製造所  = 雪急車輌製造深雪ヶ原工場(現:深雪ヶ原総合車両所)
| 製造年  = 1985年~1993年
| 製造年  = 1985年~1993年
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製造された年代ごとに3種類の前面形状が有り、前面形状の変化に合わせて主要な設計変更が行われたため、1次車、2次車、3次車と区別する。
 
雪々急行鉄道は三城市側先頭車の車両番号を編成記号とする。また、号車番号は原則として三城市側から1号車、2号車と表し、車両番号の末尾1桁は号車番号を表す(10号車は0番)
 
よって、本稿で編成を表す場合は「8011F」のように表記する。


== 概要 ==
== 概要 ==
8000系は、雪々急行鉄道の開業時に合わせて設計・製造された、鋼製20m4扉の直流通勤電車である。
8000系は、雪々急行鉄道の開業時に合わせて設計・製造された、鋼製20m4扉の直流通勤電車である。


車体鋼体は山城車両のTTK工法を一部取り入れたものの、雪急車輌製造による大規模な工程変更が行われたため、ほぼオリジナル鋼体となっている。
車体鋼体は山城車両のTTK工法を一部取り入れたものの、雪急車輌製造による大規模な設計変更が行われたため、ほぼオリジナル鋼体となっている。


雪急線内の最急30‰勾配区間に対応するため、高めの電動機出力で登場した8000系だが、1985年の社内改革により車両の高速化が求められるようになり、MT比をさらに増やして設計最高速度を135km/hへ向上させた。その為、高速走行時の騒音がややうるさい。
雪急線内の最急30‰勾配区間に対応するため、元々やや高めの電動機出力で登場した8000系だが、1985年の社内改革により車両の高速化が求められるようになり、MT比をさらに増やして設計最高速度を135km/hへ向上させた。その為、編成中モーターだらけで高速走行時の騒音がややうるさい。


== 外観・内装 ==
== 外観・内装 ==
普通鋼製の車体には白色の全面塗装が施されており、車体窓下には雪々急行鉄道のコーポレートカラーである雪急スノーブルーと雪急アイスブルーの帯が入っている。
普通鋼製の車体には白色の全面塗装が施されており、車体窓下には雪々急行鉄道のコーポレートカラーである雪急スノーブルーと雪急アイスブルーの帯が入っている。


内装はクリーム色の化粧板で、ステンレス製のポールや手すり、丸型のつり革が装備してある。運転室の内部は工業安全色の薄緑で統一されている。座席モケットは青色で、優先席部は薄灰色になっている。座席はフカフカだが1人分幅の目安がない為、誰かがどっかり足を広げて座り、7人掛けに6人とか5人しか座れない事もしばしば起きている。
内装はクリーム色の化粧板で、ステンレス製のポールや手すり、丸型のつり革が装備してある。運転室の内部は工業安全色の薄緑で統一されている。座席モケットは青色で、優先席部は青みがかった薄灰色になっている。座席はフカフカだが1人分幅の目安がない為、誰かがどっかり足を広げて座り、7人掛けに6人とか5人しか座れない事もしばしば起きている。
[[ファイル:Yukikyu type8000 generation.png|左|サムネイル|1次車(左)、2次車(中央)、3次車(右)]]
 


初期製造1次車の前面は、貫通扉を挟んで両側に角の取れた四角窓があり、前面窓上に種別幕と行先幕、貫通扉上に補助・急行灯、前面窓下に縦配置の丸いヘッドライトユニットが配置されている。
初期製造1次車の前面は、貫通扉を挟んで両側に角の取れた四角窓があり、前面窓上に種別幕と行先幕、貫通扉上に補助・急行灯、前面窓下に縦配置の丸いヘッドライトユニットが配置されている。
2次車は1次車の基本デザインを受け継ぎつつも、前面窓周りがブラックフェイスになっており、排障器の形状が変更されているため、大分異なった印象を受ける。
2次車は1次車の基本デザインを受け継ぎつつも、前面窓周りがブラックフェイスになっており、排障器の形状が変更されているため、大分異なった印象を受ける。


3次車では貫通扉上の補助・急行灯ユニットが取り外され、急行灯は小型化の上、方向幕横へ移動している。また、前照灯が横配置の角型HIDライトへ変更され、より近代的な見た目となっている。
3次車では貫通扉上の補助・急行灯ユニットが省略され、急行灯は小型化の上、方向幕横へ移動している。また、前照灯が横配置の角型HIDライトへ変更され、より近代的な見た目となっている。


なお、内装面で次車ごとの差異はほとんどない。
なお、内装面で次車ごとの差異はほとんどない。


== 主要機器 ==
== 主要機器 ==
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== 運用 ==
== 運用 ==
新型車両の導入に伴い、1、2次車を中心に多少数を減らしたが、13年にわたって増備され続けたことからもうかがえるその卓越した使いやすさから、今も雪急全線で割と頻繁に見ることが出来る。
新型車両の導入に伴い、1、2次車を中心に多少数を減らしたが、13年にわたって増備され続ける程のその卓越した使いやすさから、今も雪急全線で割と頻繁に見ることが出来る。

2024年9月2日 (月) 02:05時点における最新版

雪急8000系
鳳台駅~深雪ヶ原駅を走行する雪急8000系電車(1次車)
基本情報
運用者 雪々急行鉄道
製造所 雪急車輌製造深雪ヶ原工場(現:深雪ヶ原総合車両所)
製造年 1985年~1993年
製造数 いっぱい
運用開始 1985年
運用終了 現在も運用中
投入先 雪々急行鉄道全線
主要諸元
編成 8両編成・6両編成・4両編成・2両編成
軌間 1067mm
電気方式 直流1500V
最高運転速度 130km/h
設計最高速度 135km/h
起動加速度 3.0km/h/s
自重 おもい
編成長 両数による
全長 2000mm
台車 DT-44
主電動機 FT-MS58-DC
駆動方式 中空軸並行カルダン駆動
制御方式 界磁チョッパ制御
制動装置

電磁直通空気ブレーキ

発電抑速ブレーキ
保安装置 R-ATS-Y(2015年以前はATS-P)
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雪急8000系電車(ゆききゅう8000けいでんしゃ)は、雪々急行鉄道開業時に設計・製造され、1993年まで増備が続けられた雪々急行鉄道の通勤型電車である。

製造された年代ごとに3種類の前面形状が有り、前面形状の変化に合わせて主要な設計変更が行われたため、1次車、2次車、3次車と区別する。

雪々急行鉄道は三城市側先頭車の車両番号を編成記号とする。また、号車番号は原則として三城市側から1号車、2号車と表し、車両番号の末尾1桁は号車番号を表す(10号車は0番)

よって、本稿で編成を表す場合は「8011F」のように表記する。

概要

8000系は、雪々急行鉄道の開業時に合わせて設計・製造された、鋼製20m4扉の直流通勤電車である。

車体鋼体は山城車両のTTK工法を一部取り入れたものの、雪急車輌製造による大規模な設計変更が行われたため、ほぼオリジナル鋼体となっている。

雪急線内の最急30‰勾配区間に対応するため、元々やや高めの電動機出力で登場した8000系だが、1985年の社内改革により車両の高速化が求められるようになり、MT比をさらに増やして設計最高速度を135km/hへ向上させた。その為、編成中モーターだらけで高速走行時の騒音がややうるさい。

外観・内装

普通鋼製の車体には白色の全面塗装が施されており、車体窓下には雪々急行鉄道のコーポレートカラーである雪急スノーブルーと雪急アイスブルーの帯が入っている。

内装はクリーム色の化粧板で、ステンレス製のポールや手すり、丸型のつり革が装備してある。運転室の内部は工業安全色の薄緑で統一されている。座席モケットは青色で、優先席部は青みがかった薄灰色になっている。座席はフカフカだが1人分幅の目安がない為、誰かがどっかり足を広げて座り、7人掛けに6人とか5人しか座れない事もしばしば起きている。

1次車(左)、2次車(中央)、3次車(右)


初期製造1次車の前面は、貫通扉を挟んで両側に角の取れた四角窓があり、前面窓上に種別幕と行先幕、貫通扉上に補助・急行灯、前面窓下に縦配置の丸いヘッドライトユニットが配置されている。 2次車は1次車の基本デザインを受け継ぎつつも、前面窓周りがブラックフェイスになっており、排障器の形状が変更されているため、大分異なった印象を受ける。

3次車では貫通扉上の補助・急行灯ユニットが省略され、急行灯は小型化の上、方向幕横へ移動している。また、前照灯が横配置の角型HIDライトへ変更され、より近代的な見た目となっている。

なお、内装面で次車ごとの差異はほとんどない。

主要機器

運転台は左側配置、縦軸2ハンドルで、左手マスコン、右手ブレーキの一般的なものである。ノッチを反時計回りにN段より押し込むと、発電抑速がかかる。

制御機器は界磁チョッパ制御で、主に下り勾配の際使用する発電抑速ブレーキと電磁直通空気ブレーキを装備する。ATS表示機は2015年のR-ATS-Y導入に合わせて、専用筐体が運転席パネル左上に追加された。

雪急車に割と共通することだが、運転視界は割と悪い。(特に1次車)

運用

新型車両の導入に伴い、1、2次車を中心に多少数を減らしたが、13年にわたって増備され続ける程のその卓越した使いやすさから、今も雪急全線で割と頻繁に見ることが出来る。