「雪急5000系電車」の版間の差分
MahuyuYukiyuki (トーク | 投稿記録) (ページの作成:「'''雪急5000系電車'''(ゆききゅう5000けいでんしゃ)は、2020年に2編成が製造された雪々急行鉄道の通勤型電車である。 本形…」) |
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2023年12月11日 (月) 14:46時点における最新版
雪急5000系電車(ゆききゅう5000けいでんしゃ)は、2020年に2編成が製造された雪々急行鉄道の通勤型電車である。
本形式は瀬田車両で設計された「TZ2700」形の車体をベースに、雪急車両製造にて艤装等の改造を施して製造された車両である。 後述の理由により固定10両2編成の製造のみで製造計画が打ち切られており、本型式以降、他の車両メーカー製規格車体を使った通勤型電車は登場していない。
雪々急行鉄道は三城市側先頭車の車両番号を編成記号とする。また、号車番号は原則として三城市側から1号車、2号車と表し、車両番号の末尾1桁は号車番号を表す(10号車は0番)
よって、本稿で編成を表す場合は「5011F」のように表記する。
雪急5000系 | |
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基本情報 | |
運用者 | 雪々急行鉄道 |
製造所 | 瀬田車両(設計) 雪急車輌製造 深雪ヶ原総合車両所 |
製造年 | 2020年 |
製造数 | わずか2編成 |
運用開始 | 2020年 |
運用終了 | 現在も運用中 |
投入先 | 雪々急行鉄道全線 |
主要諸元 | |
編成 | 固定10両 |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 直流1500V |
最高運転速度 | 130km/h |
設計最高速度 | 165km/h |
起動加速度 | 3.3km/h/s |
自重 | やたら軽い |
編成長 | 200m前後 |
全長 | 2000mm |
高さ | たかい |
台車 | TS-1019A |
主電動機 | FT-MX77-AC |
駆動方式 | WN駆動 |
制御方式 | SiC素子VVVFインバーター制御 |
制動装置 | 回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ |
保安装置 | R-ATS-Y |
概要
5000系は、2020年に製造された、ステンレス製20m4扉の直流通勤電車である。
雪急車輌製造内に新たに発足した、新技術研究を行う先進車両技研(ラボ)が設計を行った最初の車両で、その走行性能と快適性は雪急のみならず、箱日本随一とも噂されるほどである。
高精度センサーを使った精密な回転制御により空転・滑走をほぼゼロにまで抑え、通勤型電車にも関わらず設計最高速度は165km/hという驚異的なスペックを誇る。また、新型の制御式空気ばねや動揺を抑える各種ダンパ装置などにより、乗り心地も極めて優秀である。
2編成が先行試作され、運用開始後の評価も上々で次期主力車両として増備計画も策定されたが、恐ろしいほどに製造コストが高く、また、その精密で複雑な設計により開発した先進車両技研以外で整備を行えなかった為、結局先行試作の2編成のみで製造は終了してしまった。性能にこだわりすぎて実用性を損ねてしまったこの大失敗は、次型式であり最新フラグシップとして量産・確立した6000系電車の開発に生かされた。
外観・内装
特殊軽量ステンレス製の車体はやや光沢の強い金属色を基本とし、車体窓下には雪々急行鉄道のコーポレートカラーである雪急スノーブルーと雪急アイスブルーのステッカー帯が巻かれ、窓上から屋根の曲面部にかけて雪急アイスブルーの塗装が施されている。
車体は先述の通り瀬田車両製のTZ2700形を基本設計としているが、先進車両技研によってさまざまな計画変更が盛り込まれてほぼオリジナルに近い車体となっている。走行性能向上の為に徹底的な軽量化も図られており、比拡幅の直裾車体を採用している。
前面はFRP製になっており、丸みを持たせた流線型で正面から見て左側にはトンネル内等脱出用の非常扉を備える。
内装は白をベースに一部明るい木目を使用したデザインで、ドア上にはLCDディスプレイを備える。ポールや手すりはステンレスで、三角型のつり革が装備してある。座席モケットは青色で、優先席部は赤と灰色になっている。座席は三城県内の企業と共同で制作した特注品の物が採用され、ロングシートではあるものの、座り心地はこの上なくフカフカで快適になっている。
主要機器
運転台は例によってT型横軸ワンハンドルマスコンを採用。全情報は2画面の液晶ディスプレイに表示される。
制御機器は最新のSiC素子VVVFインバーター制御で、回生ブレーキと併用の電気指令ブレーキを装備する。ATS表示は2画面LCDの右側に表示される。
運用
先述の通り2編成しか製造されていないほか、10両固定編成であるため、混雑時間帯を中心に優等種別へ充当されることが多い。 実際に乗る機会は少ないだろうが、その卓越した乗り心地はファンも多く、いわゆる『アタリ車両』として愛されている。