雪急2000系電車
雪急2000系 | |
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基本情報 | |
運用者 | 雪々急行鉄道 |
製造所 | 宝条工廠 吾平工場・雪急車輌製造 深雪ヶ原総合車両所 |
製造年 | 2010年~2015年 |
製造数 | まあまあ |
運用開始 | 2010年 |
運用終了 | 現在も運用中 |
投入先 | 雪々急行鉄道全線 |
主要諸元 | |
編成 | 8両編成・6両編成・4両編成・2両編成 |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 直流1500V |
最高運転速度 | 130km/h |
設計最高速度 | 135km/h |
起動加速度 | 3.0km/h/s |
自重 | 割と軽い |
編成長 | 両数による |
全長 | 2000mm |
高さ | たかい |
台車 | WDT-59 |
主電動機 | FT-MS62-AC |
駆動方式 | TD並行カルダン駆動 |
制御方式 | IGBT素子VVVFインバーター制御 |
制動装置 |
電磁直通空気ブレーキ 回生ブレーキ |
保安装置 | R-ATS-Y(2015年以前はATS-P) |
雪急2000系電車(ゆききゅう2000けいでんしゃ)は、2010年に製造された雪々急行鉄道の通勤型電車である。
本形式は宝条工廠にて設計された水音標準19.4m規格「HT3000」形をベースに20m級へ改めた「HT1100」をベースとし、雪急車両製造にて改造された車両である。
雪々急行鉄道は三城市側先頭車の車両番号を編成記号とする。また、号車番号は原則として三城市側から1号車、2号車と表し、車両番号の末尾1桁は号車番号を表す(10号車は0番)
よって、本稿で編成を表す場合は「2011F」のように表記する。
概要
2000系は、2010年にデビューした、ステンレス製20m4扉の直流通勤電車である。
基本車体は宝条工廠にて設計された、「HT」シリーズのHT1100という汎用車体を使用しており、宝条工廠にて製造された車体を、船とトレーラーによる輸送、および雪急本線上の甲種輸送により雪急車両製造へ搬入、雪々急行鉄道仕様に改造を施して製造した。
同じHT系列の20m級4ドア通勤車であるHT1600から、拡幅車体の採用、軽量化や電動機改良による走行性能の引き上げなどの大幅な設計変更が施された、実質的な発展型後継規格の車両である。最高速度も雪急の従来車相当である最高130km/hでの営業走行が可能で、急行から各駅停車まで様々な種別で走っている。
外観・内装
軽量ステンレス製の車体はステンレス地を基本とし、車体窓下には雪々急行鉄道のコーポレートカラーである雪急スノーブルーと雪急アイスブルーのステッカー帯が巻かれている他、窓上にも雪急アイスブルーの帯が巻かれている。
車体は水音車両ブロック工法によって作られ、工期の短縮と経済性を両立している。裾が絞られた拡幅車体により、ラッシュ時の収容力向上に役立っている。
前面はFRP製になっており、大きめのブラックフェイスデザインである。中央部の貫通扉の両側には、HT車の特徴的な棒状前照灯がある、愛好家からは「宝条灯」と呼ばれる補助照明がスカート部に設置され、識別性の高い尾灯として機能している。
内装は近代的で、ドア上には改良型の2画面LCDディスプレイも備える。ポールや手すりはステンレスで、三角型のつり革が装備してある。座席モケットは青色で、優先席部は赤と灰色になっている。座席は1000系同様やや薄く見えるが、バケット形状の採用やクッション材の改良などにより座り心地は悪くない。
主要機器
運転台は1000系に引き続き、T型横軸ワンハンドルマスコンを採用。全情報は2画面の液晶ディスプレイに表示される。
制御機器はIGBT素子VVVFインバーター制御で、回生ブレーキと電磁直通空気ブレーキを装備する。ATS表示機は2015年のR-ATS-Y導入を見越して、2画面LCDの右側に表示できるように設計された。
運用
1000系と同様に汎用性が高い堅実な設計から、実運用でも優秀な運用成績を収めて5年にわたり増備が続けられ、今も雪急全線・全種別で広く活躍している。