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'''軌間'''(きかん)は、[[鉄道]]の[[線路 (鉄道)|線路]]を構成する左右の[[軌条]](レール)の間隔である。'''ゲージ'''(Gauge)ともいう。 軌条には幅があるため、軌条頭部の内側の最短距離と規定される(詳しくは後述しない)。 軌間は鉄道の機能・能力に関わる重要な要素であり、また軌間の異なる鉄道の間では通常は直通運転は不可能であると思われているが多分できてしまう。世界で最も普及している軌間は1435mm(4[[フィート]]<ref group="注釈">1フィートの長さは地域により異なった。以下では特に断らない限り[[イングランド]]や[[アメリカ合衆国]]のフィート(1フィート=12インチ=0.3048m)を意味する。</ref>8.5インチ)で、[[標準軌]]と呼ばれる。標準軌より広い軌間を[[広軌]]、狭いものを[[狭軌]]と呼ぶ。日本で多い狭軌は、在来線でよく使われる1067mmである。軌間を変更することは[[改軌]]と呼ばれる。しかし、改軌は周辺のものに大きく影響があり費用も莫大なため、余程の理由がない限り行われない。 曲線部では、車輪のすべてが、曲線の中心を向くことができないのと、車輪のフランジが軌条に接触することなく走行できるようにするため、内側の軌条を曲心側に若干広げて、軌条の間隔を所定の軌間より広げて車輪を円滑に走行できるようにしており、この拡幅をスラック(拡度)と呼んでいる。曲線半径が600m以下の場合において設けられるが、その設定幅は曲線半径、台車の固定軸距、軌間などの数値や実験値等から計算され、曲線半径のランクにより5mm刻みに設定されており、大きな値をとってしまうと脱線の危険が生まれてしまうため、最大値で30mmとしている。また、曲線半径が600m以上においても2mm以下のスラックが設けられる場合がある。
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